リターゲティング広告の消費者認知度とその効果は?/ジャストシステム調査

■20代女性の約3割が、リターゲティング広告経由で商品購入経験あり

株式会社ジャストシステムは、セルフ型アンケートサービス「Fastask」を利用して、『リターゲティング広告に関する調査』を実施した。
調査対象は事前の調査で「平均して1日に11サイト以上WEBサイトを閲覧している」と回答した10代~60代の男女1,255名だ。

調査によると、直近3か月間で自分の趣味や嗜好に合う商品・サービスの広告表示が頻繁に表示されたとき、17.3%が「広告商品を購入、または申し込みをした」経験があると回答した。
また、56.5%がその広告を「クリックをした」という。

ECサイトで商品閲覧後に対象商品のリターゲティング広告が表示された場合、20代女性の15.3%が「その広告商品を購入、または申し込みをした」と回答した。
また、「その広告をクリックし、別の商品を購入した」人も13.5%にのぼる。
合計すると、約3割の20代女性がリターゲティング広告により、その商品や類似商品を購入したことがある、という結果になっている。

■表示される広告がいつも同じ場合、3人に1人が「気になりはじめる」

さまざまなサイトを訪れているのに、表示される広告がいつも同じ広告だった場合、その広告が気になり始めるだろうか?
これについては7.7%が「あてはまる」、27.3%が「ややあてはまる」と回答した。3人に1人は、頻繁に同じ広告が表示されると、その広告を意識するようだ。

しかし、しつこいという印象もある。
これについては、36.8%が「あてはまる」、36.2%が「ややあてはまる」と回答している。

また、リターゲティング広告の仕組みを理解したうえで、リターゲティング広告の印象を聞いたところ、「自分にとって無意味な広告が表示されるより良い」について、9.2%が「あてはまる」、36.3%が「ややあてはまる」と回答した。
約半数が「自分に関係ない広告表示より良い」と思っているようだ。

しかし、「情報が漏れているように感じて嫌な気持ちになる」について、「あてはまる」が27.5%、「ややあてはまる」が35.3%。否定的な印象を持つ人も少なくない。

リターゲティング広告には高い効果はあるが、しつこさを感じさせてしまうの欠点。だからと言って、広告主に工夫できることはない。
ある広告の間に別の広告を挟むなど、表示のしくみの工夫が行われるのが待たれる。