日本郵便/ゆうパック19時~21時の区分を新設 ゆうメールの基本運賃も改定
日本郵便株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 横山 邦男)は、2018 年9月1日(土)から、ユーザーの荷物の受け取りやすさを追求した、ゆうパックのサービス改善を行うことを公表した。また、商品サービスの見直しとして、基本運賃を適用するゆうメールについて規格外サイズの取扱いを廃止して基本運賃を一本化するとともに、クリックポストの運賃を改定することもあわせてアナウンスしている。
ゆうパックのサービス改善のポイント
◆1.配達希望時間帯の拡充
帰宅時間に合わせて受け取れるよう、現在の配達希望時間帯(6区分)に「19時~21時」を追加した7区分になる。
◆2.初回及び再配達時の受取場所の拡充
従来、初回及び再配達の際の受取場所を勤務先又は郵便局に変更することが可能だったが、これらに加え、「はこぽす」・「コンビニ」への変更も選択できるようになる。なお受取場所として指定できるコンビニは、「ローソン」、「ミニストップ」及び「ファミリーマート」となる(2018年9月1日時点)。
ゆうメール基本運賃等の改定のポイント
◆1.ゆうメール基本運賃の改定
基本運賃を適用するゆうメールのうち、規格外サイズ(長辺34cm、短辺25cm、厚さ3㎝を超える大きさ又は重量1kgを超えるもの)の取扱いを廃止し、基本運賃を一本化する。
◆2.クリックポスト運賃の改定
クリックポスト(ゆうパケットの専用サイト事前入力割引)の運賃が、次のとおり改定される。
旧運賃:164円
新運賃:185円
今後のゆうパックサービス改善について
同社によれば、今後のゆうパックサービス改善については次のとおり予定しているが、実施時期等については、別途アナウンスをするとのことだ。
前述のように、ゆうパックの配達希望時間帯に新たに19時~21時という区分が新設され、ユーザー側の利便性が向上する内容となっている。EC市場の成長に合わせて、日本国内の物流量は増加の一途をたどっているが、その中でユーザーの利便性が高められるのは、歓迎すべき改定と言えるだろう。また、2018年以降は、Web決済型ゆうパックや、受取場所の拡充なども順次進められる予定となっており、ユーザー側の利便性のみならず、再配達の削減にも寄与するものと思われる。
宅配大手各社が物流現場の窮状を前に、利便性を担保しつつ、大掛かりなスキームの改編を行う中で、物流と金融の巨大プラットフォームである日本郵便も抜本的な変化に中にあると言えそうだ。