「Amazon、Yahoo!、楽天」だけで購入する消費者は〇割【ジャストシステム調べ】
株式会社ジャストシステムは、「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、最新の『Eコマース&アプリコマース月次定点調査』の結果を公表した。
男女1,100名を対象
ジャストシステム社は、マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した『Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2018年5月度)』の結果を公表した。以下その概要について見ていこう。
<調査概要>
・期間:2018年5月25日(金)~6月1日(日)
・調査対象:15歳~69歳の男女1,100名
・調査方法: Fastaskでのアンケート調査
「Amazon、Yahoo!、楽天」だけで買い物する人はどのくらい?
5月にECで商品を購入した人のうち、51.0%が「AmazonとYahoo!ショッピング、楽天市場(以下、3大ECサイト)以外のECサイトでは商品を購入していない」ことがわかった。また、「3大ECサイト以外のECサイトで商品を購入したが、その購入頻度は3大ECサイトより少ない」と答えた人は20.8%だった。
一方、「3大ECサイト以外のECサイトで商品を購入し、その購入頻度は3大ECサイトよりも多い」と答えた人は10.6%、「3大ECサイト以外のECサイトで商品を購入したが、その購入頻度は3大ECサイトとほぼ同等」と答えた人は13.4%となった。
友人知人に薦めたいECサイトは?
EC利用経験者に、友人や知人に薦めたいECサイトを聞いたところ、「Amazon」を挙げた人が最も多く(47.4%)、次いで「楽天市場」(27.4%)、「Yahoo!ショッピング」(10.0%)だった。84.8%の人が3大ECサイトを薦める結果となった(自由回答形式の回答を集計)。
また、Amazonを利用して、「購入時に表示された配達予定日に、商品が到着しなかったことがある」と答えた人が39.4%いた。「購入時に表示された配達予定日に、商品が到着しなかったことはない」と答えた人は55.2%だった。
さらに、Amazonを利用して、「配達予定日に到着しなかった」経験がある人のうち、68.7%が「予定日どおりに配達すべきだが、配達ルールをもう少し緩くしてもいい」と答えた。加えて、65.0%は「予定日どおりに配達すべきだが、自身が受け取れないこともあるのでお互いさま」と回答した(「あてはまる」「ややあてはまる」の合計)。
今後の日本のEC地図がどうなっていくか
調査結果からも、3大ECショッピングモールの圧倒的な強さが浮き彫りとなった。一方で、数字の上からは、3大ECサイトだけで購入している人は約半数にとどまっているとも言え、中小を含むECサイトにも、引き続き大いにビジネスチャンスがあると言う事もできるだろう。
またAmazonの配送状況に関しては、過半数が概ねそのオペレーションに満足している様子も垣間見えた。昨今のひっ迫する宅配の現場の状況がユーザーレベルでも共有されつつあることの証左かも知れない。
当面、3大ECサイトが今後も日本のEC市場を牽引する流れは変わらないだろうが、独自ECサイトを含め、今後の日本のEC地図がどのように変化していくのかについても見守っていきたい。