ヤフー決算発表 今後の見通しは?

西村 勇哉

ヤフー株式会社(以下「ヤフー」)は4月27日に2017年度通期および第4四半期決算説明会を行なった。

6月開催予定の株主総会後に社長の交代が控えているヤフー。その体制は着実に進んでいると見られ、今回は副社長執行役員・CEO 川邊氏が登壇した。様々な意味で気になる今回の決算結果はどうだったのだろうか。

21期連続で売上収益増加!

結果としては2017年度通期の売上収益は8971億円となり、前年同四半期比5.1%増となった。これはサービスを開始してから21期連続増収となる。

しかし営業利益は1858億円となり、−3.2%となっている。この要因としては投資など販売促進活動の影響が大きいと思われる。

具体的な投資内容だが、2017年度は560億円の投資を行なった。内訳としてショッピング約40%、オークション約20%、会員サービス約15%、決済サービス約15%、メディア約10%となっており、かなりEコマースに力をいれていることがわかる。

ECへの投資結果は?

ヤフーが力を入れた結果、コマース事業はどう成長したのだろうか。

まずYahoo!プレミアム会員は前年度比1.6倍と非常に高い伸び率となった。この大きな要因としてはソフトバンクとの協力が挙げられる。またショッピング事業の事業取扱高は31%もの増加があった。

この動きは2018年も止まることはないだろう。それを裏付けするように”ヤフーは3つの領域でNo1を目指す”と宣言した。

3つの領域とは?

ヤフーは今後中長的な視点で以下の3つの分野に大胆に経営資源を投下し、それぞれでNo1を目指すとした。

・eコマース(物販)取扱高No1
・インターネット広告売上収益No1
・モバイルペイメント取扱高No1

eコマース事業、インターネット広告は従来のサービスの質をより高いものにしていくとのことだった。

そしてモバイルペイメント事業はほぼ新サービスと行っても過言ではない事業だ。もともとオンライン決済における強固な利用者基盤はあったがここにオフライン決済へ進出していくことを発表した。

今月から始まっている「税金・公共料金のバーコード決済」に続き、6月には「Yahoo!JAPAN」アプリ上に表示したバーコードを・店舗の端末やレジに提示する「みせる」決済を導入予定だ。

秋には店側の表示するバーコードを「よみとる」決済も導入予定とのこと。

オンラインとオフラインの融合で取扱高No1を目指すとし、2018年はもっぱら導入店舗拡大に時間を割かれることになりそうだ。

投資の回収は川邊氏の腕にかかっている!

ヤフーは今、大きなターニングポイントに立っている。2018年の営業利益も投資の影響で2017年度より下がる見込みだ。

新社長になる川邊氏には大きな責任がかかっていると言っていい。記者会見で”未来を創る企業”になると宣言したように力強い経営に期待しよう。


記者プロフィール

西村 勇哉

メディア運営事業部 編集チーム所属
見た目はヒョロイのに7歳から空手を習っています。
他にも水泳、サッカー、野球、弓道の経験有り。
たまにメルマガに登場しますが乃木坂46の話しかしません。
連絡先→nishimura@ecnomikata.co.jp

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