ワンクリックでストアと繋がる カカオトーク「YellowID」リリース

期間限定での試験導入スタート ユーザーと店舗がアプリから繋がるサービス

世界230カ国、一億人以上の利用者を持つスマートフォン用無料通話、無料メールアプリ「カカオトーク」を運営するカカオジャパンは、Yahoo!の運営する「Yahoo!ショッピング」に出店している約150のストアに対して、新サービスの「YellowID」を期間限定で試験導入することを発表した。
「YellowID」は、パソコンやスマートフォンなどでユーザーが、テキスト、メッセージやスタンプなどで商品情報や受注、出荷状況その他の販売に関する情報をストアに問い合わせできるサービス。商品ページ内にある「YellowID」入り口バナーから利用規約に同意してスタートでき、ユーザーからの一方通行ではなく店舗からのお知らせメッセージなども送ることが出来る。
テスト期間は2014年10月2日~2015年1月14日を予定している。以下、プレスリリースより抜粋。

Yahoo!ショッピングのストア約150店舗とOne Clickでツナガル!!

・ユーザーが商品・販売情報や受注、出荷、その他の情報をストアに問合せが出来るサービス!
・ストア側から「お知らせ」メッセージを送ることも!
・対象ストアは、YellowIDの試験に参加するYahoo!ショッピングに出店の約150ストア!
・商品ページ内にあるYellowID入口バナーをクリックし、利用規約に同意してスタート!
・10月2日から来年1月14日まで、期間限定で試験導入!

試験導入を好調に乗り切りサービス定着を目指す

実際の購入前にチャット感覚で気軽に問い合わせできることにより、従来起こりがちであった様々な不具合を軽減できると考えられる。
ECの場合、時間の制約等の問題より電話やチャットでの質問に対応しづらく、メールでの問い合わせになることが多い。また店舗も、ユーザーからのメール問い合わせを四六時中監視するのはなかなか難しいため、早くてもレスポンスに数時間を要してしまう場合が多いだろう。大きな疑問についてなら重い腰を上げメール問い合わせにも踏み切れるが、わざわざメールするほどでもない細かい疑問点の場合、「分からないしめんどくさいから今日はやめておこう」となるユーザーも少なくなく、せっかく商品を気に入ってもらえても欲しい情報の渋滞が起こり機会損失にもなりかねない。

購入希望商品を見つけ諸々の記入、いくつかの手続きが完了した後に「発送まで○○日いただきます」の表示。そんなにかかるとは想定しておらず、事情によりその商品が手元に届いていなければならない期日をオーバーしてしまい泣く泣くキャンセル手続き…。というような「入力損」のようなことも、事前の問い合わせをチャット感覚で、メッセージやスタンプで手軽に行えることで回避できるのではないだろうか。

現代人の日常感覚に馴染んだ無料通話アプリでの「メッセージ」や「スタンプ」で、煩雑になりがちであったECでの問い合わせが行えるこのサービスに、今後競合による追随などが出てくるのか。注目したい。