ヤフオクが月額無料に!オークション出品を対象に11月12日より開始
ヤフー株式会社が提供するネットオークション・フリマアプリ「ヤフオク!」は、11月12日(月)より、「オークション出品」をアプリ、パソコンやスマホのブラウザーを問わず月額費無料で利用できるように変更することを公表した。
月額498円が不要に
従来のヤフオク!の「オークション出品」には、有料会員サービス「Yahoo!プレミアム」会員(以下、プレミアム会員)への登録(月額費 税込498円)が必要だったが、今回の変更によりプレミアム会員への登録なしでも利用できるようになる。
その場合、商品タイトルなど必要最小限の入力で出品が可能になり、かつユーザーニーズの高い「匿名配送」などの機能も使える。ヤフーでは、自分では価値がわからないけれども売りたいものが手元にあるときなどに、高値で売れる可能性のある「オークション出品」を気軽に利用できるとしている。
また、11月12日に予定している今回の変更により、「ヤフオク!」の出品はプレミアム会員への登録がなくても、アプリ、パソコンやスマホのブラウザーを問わず、「フリマ出品」ならびに「オークション出品」両方を利用できる。
「プレミアム会員」サービスは引き続き提供
「ヤフオク!」は、今年3月からアプリ限定でプレミアム会員への登録なしで利用できる「オークション出品」を提供しており、提供開始以降のプレミアム会員登録なしで「オークション出品」を行う利用者の増加を受け、アプリ以外にも提供範囲を拡大する運びとなったそうだ。また、オークション開催期間が1日に固定されていた仕様を変更し、アプリも含め最大7日間選択できるようになる。
なお、プレミアム会員向け「オークション出品」は引き続き提供し、プレミアム会員に登録すると落札システム利用料が8.64%(プレミアム会員以外は10%)になるほか、出品時の詳細設定が可能だ。また、プレミアム会員には今後も「お得」な特典を提供予定となっている。
競争が激しさを増すネット・リユース市場
ヤフオク!は言うまでもなくネットオークションサービスの草分け的な存在として多くのユーザーから支持されている。こうしたリユース分野は、ECの中でも成長が目覚ましく、また伸びしろも大きいとして注目されている。
一方で昨今、メルカリや楽天の「ラクマ」などの月額無料のフリマアプリやフリマサービスが多数展開され、ECでのリユース市場は競争も激しくなっているのも事実だ。こうした状況への対応やユーザーの利便性に寄与するため、ヤフオク!の月額無料化へ踏み切ったものと思われる。
変化するネット上でのリユース市場を前に、ヤフオク!が引き続き存在感を発揮していくのか、その行方にも視線を送りたい。