GMOがアフィリエイト広告運用に特化した新会社『GMOパフォーマンス』を設立

ECのミカタ編集部

GMOインターネットグループのGMOアドパートナーズ株式会社の連結会社で、総合インターネット広告代理事業を展開するGMO NIKKO株式会社(代表取締役社長:橋口 誠、以下「GMO NIKKO」)は、アフィリエイト広告の最適化に強みを持つ株式会社ノーマーク(代表取締役:西岡 保之 以下、ノーマーク社)と共同で、2019年1月1日付でGMOパフォーマンス株式会社(代表取締役社長:佐久間 勇、以下「GMOパフォーマンス」)を設立した。

アフィリエイト広告事業のさらなる拡大を図る

GMO NIKKOは、2018年4月に設立したGMOユナイトエックス株式会社(以下、「GMOユナイトエックス」)およびGMOプレイアド株式会社(以下、「GMOプレイアド」)の3社共同で、商品に対する認知段階の「アッパーファネル(*)」から、商品やブランドへの興味・関心の喚起段階の「ミッドファネル」、GMO NIKKOが得意とする購入検討段階の「ロウワーファネル」までの領域に向けて、広告展開を戦略的に推進している。

GMOパフォーマンスは、今後GMO NIKKOとノーマーク社の双方の得意分野を融合させ、両社のアフィリエイト広告事業のさらなる拡大を図るとともに、GMO NIKKOが推進する広告戦略に加わり、「ロウワーファネル」に対するソリューションのより一層の強化を図っていくとしている。

GMO NIKKOは今後、GMOパフォーマンスを加えた4社共同で、顧客企業(広告主)の広告戦略を「フルファネル」で企画・提案していく方針だ。

(*)ファネルとは「漏斗」の意。商材・サービスに対して、消費者の認知から購入(申し込み)に至るまでのプロセスをフェーズに分けて表すマーケティングの考え方の一つで、ミッドファネルは[興味・関心~購入・比較検討]段階を指す。ミッドファネルの上下に、商材の[認知~興味・関心]段階であるアッパーファネル、[購入検討~購入のアクション]段階であるロウワーファネルがそれぞれあり、一般にこの3層構造の図を指してパーチェスファネルと呼ぶ。そして「フルファネル」は消費者の認知から購入に至るまで、一気通貫で共通のマーケティング施策やキャンペーンで消費者にアプローチしていく考え方のこと。

ノーマーク社と共同でGMOパフォーマンスを設立

ノーマーク社と共同でGMOパフォーマンスを設立GMO NIKKOサイトより。

同社は近年、インターネット広告市場は成長を続けており、2017年のインターネット広告媒体費は前年対比17.6%増の1兆2,206億円に達していると指摘する。このうち、取引手法別では運用型広告が全体の77.0%と、圧倒的なシェアを占めているが、広告種別ではビデオ(動画)広告が大きな成長を続けるなど、商材の多様化が進んでいる。

アフィリエイト広告についても2017年の調査において、1,049億円で全体の8.6%のシェアを占め、今後も拡大が予測されている。こうした市場環境においてGMO NIKKOは、検索連動型広告やディスプレイ広告といった運用型広告を中心に、デジタルマーケティングの強みを活かした広告主の課題解決につながるマーケティングソリューションを提供している。

また、アフィリエイト広告においては、アフィリエイト業界初となるアドベリフィケーション機能を開発した他、ブランドセーフティー(ブランド保護)を実現したアフィリエイト広告を様々なお客様(広告主)に提供している。

一方、ノーマーク社は、主要事業のひとつであるアフィリエイト広告の最適化事業において、アフィリエイト広告業界でもトップクラスの実績とノウハウ、優秀な人材を有している。GMO NIKKOとは、2017年11月からアフィリエイト広告の運用・最適化業務において提携関係にあり、GMO NIKKOの事業規模の拡大に支援を行ってきた。

今回、GMO NIKKOはノーマーク社との協力関係をさらに強固なものにするとともに、両社のアフィリエイト広告事業のさらなる拡大を目的に、ノーマーク社と共同でGMOパフォーマンスを設立したのだ。

【新会社「GMOパフォーマンス」の概要】

[社名]
GMOパフォーマンス株式会社

[所在地]
東京都渋谷区道玄坂1丁目16番3号 渋谷センタープレイス

[代表者]
代表取締役 佐久間 勇

[主な事業内容]
アフィリエイト広告の運用および最適化業務

「ロウワーファネル」施策をさらに強化

前述にもあるように、GMOパフォーマンスは、今後、両社からの人材共有のもと、GMO NIKKOの営業力・ノウハウと、ノーマーク社のアフィリエイト広告最適化のノウハウを融合させ、GMO NIKKOが中心となり展開する広告戦略において、「ロウワーファネル」に対するより一層のソリューションの強化を図っていく方針だ。

そしてGMO NIKKOは、GMOユナイトエックス、GMOプレイアド、GMOパフォーマンスの4社で、「アッパーファネル」から「ミッドファネル」、「ロウワーファネル」まで、「フルファネル」を網羅した総合的なソリューションを提案していくとしている。

EC市場のみならず、アフィリエイト広告は根強いプロモーション施策として活用されている。一方でネット上の各プラットフォームや、ネット上で展開される各種のサービスは高度化、複雑化しており、これに加えて変化の速度の激しい消費者動向を的確にとらえるのは、各企業や担当者にとって至難の業とも言える。

この点に関して、インターネット上の各種のサービスを長くかつ幅広く取り扱ってきたGMOが、さらにアフィリエイト運用に特化した会社を設立したことは、同社の持つアドバンテージをさらに高め、より一層、その価値を確かなものにすることになるだろう。

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