『店舗のシェア』ができる常設店が東急プラザ銀座にオープン
株式会社スペースエンジン(本社:大阪府大阪市、代表取締役:野口寛士)は、ECプラットフォーム各社と連携し2019年2月19日(火)東急プラザ銀座 B1Fに、リアル店舗での商品の販売を簡単にする“店舗のシェア”の常設店をオープンすることを公表した。
100社を越えるメーカーが利用
SpaceEngineは「すべてのひとに自由なリテールを。」をミッションに掲げ、世界中の売り場をシェアすることでの自由な販売活動が行える世界の創出を企図している。これまで自社で「梅田」「神戸」「銀座」「お台場」などに期間限定のポップアップショップをオープンし、実店舗を持たないメーカーへ売場を提供してきた。
2018年12月にはiOSアプリ「SpaceEngine」をリリースし、SpaceEngineのショップだけでなく、既存のカフェ・美容室・小売店などの店舗とメーカーのマッチングをおこなってきた。SpaceEngineは、既に100社を越えるメーカーに商品の販売・プロモーションが利用している。
EC-CUBE、futureshopがスポンサーに
今回の取り組みでは、最も地価が高い銀座にECプラットフォームのスポンサーと共にSpaceEngineが店舗をオープン、シェアすることで、すべての人に自由なリテールを提供するとしている。
具体的には、SpaceEngineを利用のユーザーとEC-CUBE、futureshopといったスポンサーECプラットフォームを利用のユーザーは、在庫を発送するだけ、什器・販売スタッフなど不要で店頭で商品を販売することができる。
【店舗情報】
[所在地]
東京都中央区銀座5丁目2−1 東急プラザ銀座 B1F
[営業時間]
11:00 - 21:00
[出品費用]
販売手数料として売上の50%
※商品の納品返還の送料は別途メーカー負担
[売場面積]
約5坪
[取扱商品]
食品・アクセサリー・雑貨などを中心
店舗ではSpaceEngineと、ECプラットフォームのスポンサーによって成り立っており、趣旨に賛同するECプラットフォームを広く募集しているそうだ。
マーケ支援にも取り組む
また店頭では、ネットでは提供できない「顧客の目に触れる機会」「商品に即座に触れる機会」に加えて、製品体験数や主要商品に「いいね!・あと一歩!」ボタンを設置して集計するアンケートや販売スタッフとの会話から得られる定性情報などのデータをメーカーに提供し、オフラインにおけるメーカーのマーケティング活動支援に取り組む。
EC市場においても、リアル店舗との連携で、ユーザーに豊かな買い物体験を提供し、ファンを醸成することで売上の向上を企図する施策の有効性は広く認められつつある。一方で、ECのみでビジネスを展開している事業体が、新たにリアル店舗を構築するのには一定のハードルがあるのも事実だ。
店舗のシェアはこうしたニーズにも対応するだけでなく、既存のメーカーや生産者も新たな販売チェネルを確保できるという意味で、注目すべき展開と言えるだろう。