クレジットカード決済代行の仕組みを図解【EC運営者・事業者必見!】

ECのミカタ編集部

EC・通販サイトで利用される決済方法としてクレジットカード決済が最も利用されています。ここでは、EC・通販サイトの運営者・事業者が知っておくべきクレジットカード決済の仕組みをわかりやすく図解で解説します。その他、クレジットカード決済の導入方法やその他の決済方法、セキュリティ面の対策についても解説しています。

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クレジットカード決済とは

クレジットカード決済とは、商品の購入やサービスを利用する際にクレジットカードを利用した決済のことです。総務省の調査結果によるとEC・通販サイトでは最も利用されている決済方法になります。

出所元:平成 27 年通信利用動向調査の結果

 

・クレジットカード決済の仕組み



ECサイトで、クレジットカードを消費者が利用する際の仕組みはどのようになっているのでしょうか? 消費者・EC/通販サイト・クレジットカード決済会社の三社の仕組みを見てみます。

<流れ>
①消費者がクレジットカード決済でEC・通販サイトの商品を購入
②EC・通販サイトからクレジットカード会社へ決済処理
 及び、クレジットカード会社がEC・通販サイトへ売上の入金を行います。
 ※売上から決済手数料を差し引いた金額が入金されます。
③クレジットカード会社が、消費者に対して利用代金を請求
 及び、消費者がクレジットカード会社へ利用代金の支払い
④EC通販サイトから消費者に商品の発送

クレジットカード決済を導入し、消費者が商品購入の決済方法として選択した際には上記の流れで決済処理や売上金の入金が行われます。

クレジットカード決済会社と決済代行会社の役割

先述したように、EC・通販サイトではクレジットカード決済が最も利用されています。そのため、EC・通販サイトにクレジットカード決済の導入を検討している方も多いのではないでしょうか?

日本国内で、主に利用されているクレジットカードブランドにはJCBやMasterCard、VISAなどがあります。EC・通販サイトはこれら各クレジットカード会社と直接契約を結び「加盟店」となることで、自社サイトにクレジットカード決済を導入することができます。

しかし、各クレジットカードブランドと個別に契約をすることは、クレジットカード会社の審査に合格する必要があり、各契約毎にECサイトの改修や、クレジットカード会社ごとの異なる売上金の入金サイクル、その他決済手段の導入への対応をする必要があり、多大なリソースがかかります。

そこでEC・通販サイトの各クレジットカードブランドとの契約や入金管理、その他の決済方法の導入する負担を軽減してくれるのが決済代行会社です。決済代行とは、複数の決済方法をEC・通販サイト一括で導入することができるサービスです。複数のクレジットカード会社はもちろんのこと、コンビニ決済やキャリア決済など他の決済手段も一括で導入することができます。そのことで、EC・通販サイトが個別に各決済方法と契約するよりも大幅なリソース削減が可能です。

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決済代行会社を利用した場合とそうでない場合の比較

決済代行会社を利用した場合の、「EC・通販サイト、消費者、決済代行会社、クレジットカード会社」の流れはこのようになっています。

①消費者がクレジットカード払いで商品を購入
②与信可否及び与信結果
③決済代行会社から消費者に請求書の発行及び、利用代金のお支払い
④クレジットカード会社、決済代行会社間での決済処理
⑤決済代行会社からEC事業者へ決済手数料を差し引いた売上金を入金

クレジットカード決済のメリット/デメリット

クレジットカード決済を利用することによる、消費者側、事業者側のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

消費者側のメリット
 ①現金が不要
 ②分割払いの活用により、高額商品を購入することができる。
 ③各種カード会社のポイントがつく
  

EC・通販サイトのメリット
 ①EC通販サイトで最も利用されている決済手段を導入することによる販路拡大
 ②高額商品の購入に利用されるなど、購入単価の向上
 ③一度購入した消費者の2回目以降の購入がスムーズによるリピーターの増加
  

このように、ECサイトにクレジットカード決済を導入することは、事業者・消費者の双方においてメリットがあります。しかし、繰り返しになりますが個別に各クレジットカード決済やその他の決済手段を導入するのは多大なリソースがかかるため、決済代行会社を利用するのがその解決策になります。

決済から売上が入るまでの仕組み

クレジットカード決済を導入したはいいものの、売上はどのタイミングで入金されるのでしょうか?基本的には各決済代行会社によって異なりますが、各社複数回に分けて売上金を入金するサービスや早期に売上金を入金するサービスを提供しています。代表例として、ヤマトフィナンシャルとGMOペイメントゲートウェイの入金サイクルが挙げられます。


ヤマトフィナンシャル
入金サイクルは、3つの種類があります。①毎週金曜日を締日として、毎週水曜日に入金される5日払い(週払い)。②月の中で2回~6回(※1)の締日を選択し、締め日の5日後に入金される5・10日払い。③月1回(※1)を締日とし、締め日の8日後に入金される月払い
※1、5日・10日・15日・20日・25日・末日の中から締日を選択


GMOペイメントゲートウェイ
標準サービスとして月末1回締め 翌々月10日入金です。

別途オプションサービスとして、「早期入金サービス」を提供しています。下記項目から、EC事業者が自由に選択することが可能です。
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1)締め回数          1回、2回、3回、6回、毎日
2)締め日           5日、10日、15日、20日、25日、末日
3)締め日から入金までの日数 2営業日後、15日後、30日後 
ーーーーーーーーーーーーーー

各社ホームページより引用

ECサイト運営者はクレジットカードの不正利用対策が必要

ここまで、クレジットカード決済の利便性についてお伝えしてきました。しかし、クレジットカード決済の利用につきものなのがセキュリティ面での不安です。一般社団法人クレジット協会の発表資料によると、2017年のクレジットカード不正利用による被害総額は約236.4億円にも登っています。

クレジットカード決済の不正利用への対策として、「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画」(以下『実行計画』)では、2018年3月までに「カード情報の漏えい対策(非保持化またはPCI DSS準拠)」および「ECにおける不正使用対策」を求めていました。そして改正割販法の施行により、2018年6月1日からはいずれの対策も義務となっています。

セキュリティ対策については、下記記事が参考になります。

クレジットカード情報保護の法令対策に 大きく遅れをとるEC業界 ソニーペイメントサービスが警鐘を鳴らす

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