ペイパルが2019年1四半期の決算を公表 収益は12%増の41.3億ドルを達成

ECのミカタ編集部

グローバル決済においてのプラットフォーム及びテクノロジーリーダーであるペイパル(PayPal Holdings, Inc. (Nasdaq: PYPL))は第1四半期(2019年1⽉1⽇~3⽉31⽇)の業績を発表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

アクティブアカウントは930万件の増加

第1四半期では、収益は前年同期比12%増(FX ニュートラル:12%)の41.3億ドルを達成。アクティブアカウント数(年に1回以上利⽤するユーザーの数)は当四半期に930万件の増加。

その結果、合計決済件数は前年同期比28%増の28億件に上昇した。取扱⾼の総合計は22%増(FX ニュートラル:25%)の1,610億ドルとなった。また770万株の発行済株式を買戻し、7.5億ドルの株主還元を行った。

<2019年第1四半期財務および営業ハイライト>
同社資料より。

モバイル決済が総取扱高の約41%に拡大

当四半期における総取扱⾼1,610億ドルのうち、マーチャントサービスはFX ニュートラルで29%成⻑し、当四半期の取扱⾼全体の90%を占めている。eBayにおける取扱高はFXニュートラルで前年同期比4%減少した。

また個人間(P2P)取扱高も41%成長し、当四半期の総取扱高の約26%を占める約420億ドルになった。さらに米国における当社のソーシャルペイメントプラットフォームであるVenmoは、当四半期の取扱高が前年同期比73%増の210億ドルと大きく成長した。

同様に当四半期のモバイル端末経由の取扱高は、前年同期比約36%増を記録し、当四半期の総取扱高の約41%を占めている。

2019年の目標達成に自信

2019年の目標達成に自信

同社のダンシュルマン社長兼CEOは、今回の決算内容公表に際し、次のように述べている。

「当社は、収益の力強い成長、新規の新規アクティブアカウント、および当社のプラットフォーム全体にわたるエンゲージメントにより、今年に入って大きなスタートを切りました。

当社は、Instagramを含む世界最大の市場およびプラットフォームのいくつかと新たな戦略的関係を立ち上げました。MercadoLibre。2,200万のマーチャントアカウントと4,000万以上のアクティブなVenmoアカウントを含む2億7,700万の顧客アカウントがあります。

当社は、グローバルデジタル決済プラットフォームで当社の幅広い独自の資産を引き続き活用しているため、前四半期に概説した2019年の目標達成に自信を持っています」

1998 年に設⽴以来、⼀貫してデジタル決済のイノベーションに努めてきた⽶シリコンバレーのフィンテックカンパニーである ペイパル。まさにネット時代・EC時代のキャッシュレス決済の老舗であり、代名詞ともなっている。

にわかにキャッシュレス市場が活気づいている日本において、同社がさらにどういった施策を打っていくのかにも注目だ。

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