楽天と西友が東京湾上で消費者向けにドローン配送を実施 今夏7月より3カ月にわたって観光客に生鮮品や飲料などを提供

ECのミカタ編集部

楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)と合同会社西友(本社:東京都北区、最高経営責任者:リオネル・デスクリー、以下「西友」)は、神奈川県横須賀市内の「西友 リヴィンよこすか店」から、観光地である猿島を訪問している一般利用者へ商品を届けるドローン配送サービスを、今夏2019年7月4日(木)より約3カ月にわたって提供する

なお楽天によれば離島における一般利用者を対象としたドローンによる商用配送サービスは、国内初の取り組み事例となる。

無人島の観光客向けにドローン配送

東京湾唯一の無人島である猿島は、年間20万人が来島する人気の観光地だ。特に夏場には、バーベキューや海水浴、釣りなどを楽しむため、多くの観光客が訪れる。

今回のサービスでは、猿島を訪れる一般利用者が、楽天のドローン配送サービス「楽天ドローン」の専用アプリをダウンロードしたスマートフォンを使い、対岸に位置する「西友 リヴィンよこすか店」で取り扱うバーベキュー用の生鮮品を含む食材や飲料、救急用品など約400品目の商品から注文する。

要冷商品は西友が新たに開発した専用の保冷バッグを使用し、「楽天ドローン」の専用ドローンによって、指定された時間に猿島内に設置したドローン着陸ポートへと配送される画期的な試みとなっている。

横須賀市とも連携

楽天は今回の配送サービスで使用するルートは、主に海上を飛行するため、より安全性を保ったうえでドローン配送を実施することができるとしている。同社では夏のレジャーを楽しむために来島者が増える夏季期間中に行うことで、ドローンを活用した新たなショッピングの形を、一般利用者に気軽に体感してもらえる機会となることを期待しているとのことだ。

横須賀市では現在、スマートモビリティ(賢い移動運搬手段)を活用した新規ビジネス創出や社会的課題解決を目的とした「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」を推進している。

同サービス提供を通じて、利用者が求める商品層の把握やドローン配送の運用ノウハウを蓄積し、将来的に同市内で地理的な課題を抱える地域における買い物困難者の救済や災害支援へと貢献していくことを目指す。

◆「横須賀市の離島へのドローン配送サービス」概要

[実施期間]
2019年7月 〜 2019年9月の木・金・土曜日(注文受付開始:各実施日の0時)
※実施日は、運用都合上変更となる可能性あり(変更の場合は、楽天ドローンHPおよびアプリ上にて案内予定)。

[利用方法]
注文者自身のスマートフォンに「楽天ドローン」アプリをダウンロードし、楽天IDでログイン。アプリ内の約400品目の商品から希望の商品を指定し、提示される配送可能時間から受け取り希望時間を選択、「楽天ペイ(オンライン決済)」で支払いを行うと、注文が完了する。なお配送ステータスは、アプリ上で確認でき、商品が到着するとアプリのプッシュ通知が届く。

[配送料]
500円(税込)
※商品代金とは別途加算。

[主な商品]
精肉、野菜、酒、飲料、消耗品、絆創膏などの救急用品など
※雨天や強風などの悪天候時には運用が止される(当日の実施可否は、アプリ上で閲覧可能)。

[実施主体]
楽天株式会社、合同会社西友

[実施協力]
株式会社トライアングル

「先進的なショッピング体験を提供」

今回のサービス実施に際して両社のキーパーソンからは次のようなコメントが出されている。

楽天の常務執行役員・安藤公二氏

「楽天市場および楽天西友ネットスーパーにおいても協業を行う西友と、今回新たにドローン物流の分野でも取り組みを共にできることを大変嬉しく思います。本サービスでは、一般のお客様がご自身で注文した商品が、ドローンで空から配送されるという先進的なショッピング体験を提供します。今回の取り組みをはじめ、今後もより多くの方にドローン配送の利便性を感じていただけるよう、イノベーションを加速してまいります」

西友の執行役員シニア・バイス・プレジデント・EC事業本部・竹田珠恵氏

「西友も以前から、ネットスーパーでのドローン配送を検討する中で、今回、楽天からお話しをいただき、ぜひともという形で参画させていただきました。将来的には、楽天と共同運営をする『楽天西友ネットスーパー』においても、店舗でのお買い物が困難な方も含めたすべてのお客様に、品質の高い商品を低価格でお届けし、より多くのお客様の豊かな生活に寄与したいと考えております」

楽天と西友は今後も、イノベーションを通じて、新たな利便性の提供とショッピング環境の向上を図り、より豊かな生活の実現に向けて協力していく方針とのことだ。

ドローン配送といえば大手ECプラットフォーマーであるAmazonがドローンによる空中配送計画「Prime Air」の本格化についてニュースが出されたことは記憶に新しい。こちらは数か月以内に市街地上空などで本格的なドローン配送をサービスインするという内容となっている。

一方、日本ではいち早く市街地など人口密集地上空でのドローン飛行の原則禁止などが法制化されており、すぐにECによる配送をドローンによって行うのはそうした規制面などから困難な状況だ。

そうした中で楽天はこれまでも山間部などを前提としてドローン配送の実証実験を公共などと連携して行って来た。今回のニュースでは、東京湾上で実際に消費者向けにドローンによる配送を行う点で一歩踏み込んでいると言える。

一気に市街地でのドローン配送が可能となる国内情勢とはなっていないが、今後、サービスの反応などを踏まえて、市街地などでもドローン配送が可能となって行くのか、その未来に大いに期待したいところだ。

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