「所有からシェアへ」変化する消費者のマインドをとらえる『FUJITSU Retail Solution Dassen boutiqueシェアリングアプリ』の販売を開始

ECのミカタ編集部

富士通株式会社は、アパレルなどの小売業向けに、シェアリングサービスのSaaS基盤となる「FUJITSU Retail Solution Dassen boutiqueシェアリングアプリ」(ダッセンブティック、以下「Dassen boutique」)の販売を開始した。

オムニチャネルに対応した総合シェアリング支援サービス

「Dassen boutique」は、服などの商品の閲覧やレンタル予約、チャットによる販売員とのコーディネート相談、QRコードによる商品情報の読み取りなどが行える顧客向けのモバイルアプリと、商品の個品管理やレンタル予約に応じた在庫管理の機能を提供する小売業向けのシステムで構成されており、オンラインと実店舗を融合したシェアリングサービスのスムーズな立ち上げを実現する。

また服や雑貨などの複数商品を一定期間に定額でレンタル可能なサブスクリプション型サービスの機能をあわせて提供するとともに、今後、さらなる機能拡充を図り、多様なニーズに対応したシェアリングサービスの提供を支援していくとしている。

なお「Dassen boutique」は、株式会社三越伊勢丹(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:杉江俊彦、以下、三越伊勢丹)様の銀座三越3階で展開するドレスシェアリングサービス「CARITE」(カリテ)のサービス基盤としてすでに採用されているそうだ。

アプリと販売管理システムで構成

アプリと販売管理システムで構成

「Dassen boutique」の特徴と概要は次の通りだ。服などの商品のレンタルや購買などが可能なシェアリングサービスのSaaS基盤として、顧客向けのモバイルアプリとアパレルなどの小売業向けのサービス管理システムを提供する。

◆【顧客向けモバイルアプリ】

商品情報の閲覧、レンタル予約や商品の購入、クレジットカード決済などの機能を提供。実店舗において、アプリからQRコードを読み取ることで、商品のお気に入り登録やレンタル予約が可能となっている。また顧客が店舗販売員に対して、チャットでコーディネートの相談ができる。

◆【小売業向けサービス管理システム】

QRコードを用いた商品の個品管理やレンタル予約に応じた在庫管理機能を提供。
おすすめのコーディネート写真の投稿や顧客とのチャットなどが可能。モバイルアプリやQRコードのアクセス履歴から、オンラインと実店舗における顧客行動を把握できる。

◆【販売価格・販売時期】

[製品名]
FUJITSU Retail Solution Dassen boutique
シェアリングアプリ

[販売価格(税別)]
初期費用:600万円
月額費用:30万円~

[販売開始時期]
2019年6月19日

消費者の価値観が所有から利用へ

富士通ではシェアリングエコノミーの広がりにともない消費者の価値観が所有から利用へ移り変わりつつあるとした上で、海外を含むシェアリングエコノミーの市場は2025年には約3,350億ドルになると試算されており、こうした中で小売業においては、従来の商品販売からサービスビジネスへの変革が求められていると分析している。

同社は三越伊勢丹をはじめとする各事業者とともに、シェアリングサービスの共創やそのサービス基盤の開発と検証を進めている。そこで得られたノウハウを踏まえて、アパレルなどの小売業向けにシェアリングサービスのSaaS基盤となる「FUJITSU Retail Solution Dassen boutiqueシェアリングアプリ」の販売を開始したのだ。

このように老舗エレクトロニクス企業が送り出した「Dassen boutique」は、まさに所有からシェアへ大きく変化する消費者のマインドをとらえつつ、競争が激しくなっているアパレル分野での新時代のサービス構築にも寄与する意欲的なソリューションと言えそうだ。

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