老舗バックブランド『モラビトジャポン』の公式ECサイトがリニューアル GMOメイクショップがオムニチャネル化を強力に支援

ECのミカタ編集部

GMOインターネットグループのGMOメイクショップ株式会社(代表取締役社長:向畑 憲良 以下、GMOメイクショップ)は、ファッションに特化したEC運営代行サービス「フルアウトソーシング for ファッション byGMO(以下、フルアウトソーシング for ファッション)」で運営代行する最高級老舗バッグブランド「MORABITO」を扱うモラビトジャポン株式会社(代表取締役社長:阿部 パーシー 令 以下、モラビトジャポン)の公式通販サイトを、2019年7月8日(月)にリニューアルした。

ECに必要な業務をワンストップでサポート

GMOメイクショップは、ファッションに特化したEC運営代行サービス「フルアウトソーシング for ファッション」で運営代行する最高級老舗バッグブランド「MORABITO」を扱うモラビトジャポンの公式通販サイトをリニューアルした。

「フルアウトソーシング for ファッション」は、ファッション向けのネットショップに必要な各種運営業務を、ワンストップで代行・支援するサービスだ。

顧客へのヒアリングをもとにコンサルティングを行いながら、ネットショップの立ち上げはもちろん、商品の撮影やサイトの更新から、物流(在庫管理・商品の発送)、顧客の問い合わせ対応、販促施策の実施や広告運用といった集客まで、ネットショップの構築・運営を全面的に代行。

ファッション関連のEC支援ノウハウを豊富に持つディレクター・プロモーションプランナー・デザイナーが顧客ごとにチームを組み、顧客が抱える様々な課題解決や目標達成をサポートする。

「MORABITO」の訴求力向上とオムニチャネル化を支援

「MORABITO」の訴求力向上とオムニチャネル化を支援

同社では、リニューアルの背景として次のように述べている。EC市場は拡大を続けており、2018年における企業と消費者間でのEC取引金額は、前年と比べて8.96%増加の17兆9,845億円に上る(※2)。

また昨今では、いつでもどこでも商品を注文できる利便性から、スマートフォンでEC取引を行う人が増えており、衣類などを含む物販分野のEC取引のうち39.3%がスマートフォンを経由している(※2)。

このようなEC市場の拡大を受けて、企業は実店舗とあわせてPCだけでなくスマートフォンにも対応したECサイトなど複数の販売チャネルを持つ傾向にある。さらに、それぞれの販売チャネルを連携させ、購入者が商品の検討から注文、購入に至るまでの購入体験を店頭(オフライン)やECサイト(オンライン)を問わずシームレスに行える仕組み「オムニチャネル」を導入する動きも増えてきた。

モラビトジャポンの「MORABITO」では、公式通販サイトを保有しているものの、パターンオーダーの注文が直営店に限られているうえ、通販サイトでは商品の細部までを確認できない、またブランドの魅力が伝え切れていないなどの課題があった。そのため、オンラインでもオフライン同様のサービスを提供し、ひいてはオムニチャネル化が求められていた。

これに対し、GMOメイクショップでは、ファッション向けのネットショップに必要な各種運営業務をワンストップで代行・支援する「フルアウトソーシング for ファッション」を提供しており、実店舗とECサイトを運営している事業者に対しては、オムニチャネル施策の立案・実行もサポートしている。そして、「MORABITO」公式通販サイトには「フルアウトソーシング for ファッション」の一部の機能が利用されていた。

今回「フルアウトソーシング for ファッション」は、「MORABITO」公式通販サイトの抱える課題を解決するべく、「MORABITO」公式通販サイトに「フルアウトソーシング for ファッション」のサイト構築システムをはじめ、ブランディング設計に至るまでサービスを提供することとなった。これにともない「MORABITO」の公式通販サイトでは、ネットショップのカートシステムの切り替えをはじめ、大幅にリニューアルするに至ったのだ。

(※2) 経済産業省商務情報政策局情報経済課「平成30年度 我が国におけるデータ駆動型社会に関わる基盤整備(電子商取引に関する市場調査)」

「MORABITO」公式通販サイトリニューアルの概要

「MORABITO」公式通販サイトリニューアルの概要

「MORABITO」は、フランス・パリのアトリエ職人が顧客のオーダーに合わせて仕立て上げるパターンオーダーを魅力の1つとする最高級老舗バッグブランドだ。今回のリニューアルのポイントは以下の通りだ。

◆商品の魅力をビジュアル的に訴求し、店頭のブランドイメージをネットショップで再現

リニューアルでは、GMOメイクショップが提供するネットショップASP「MakeShop」のシステムでショップを構築している。「MakeShop」が提供する自由度が高くカスタマイズ性に優れたデザイン編集機能「クリエイターモード」を使用して、スマートフォンからの閲覧にも最適なレスポンシブWebデザインのネットショップとなっている。

またネットショップのデザイン作成や商品の写真撮影は、「フルアウトソーシング for ファッション」の専任の担当者がブランドの世界観を踏まえて行う。 これにより「MORABITO」の特徴であるプレシャススキン(希少性の革)やカーフ素材の質といった、素材やファッション性などの商品の魅力や、「MORABITO」ブランドの持つ世界観やブランドイメージを伝えられるネットショップを実現する。

◆直営店の店舗のみで可能だったパターンオーダーを実現

直営店への来店が難しい顧客や店頭では検討にとどまった顧客など、来店する必要なく公式通販サイトからの購入が可能となった。通販サイトでシミュレーションしてそのままサイト上で注文ができる。

会員情報の統合管理でマーケ施策を加速させる

会員情報の統合管理でマーケ施策を加速させる

同社は今回のリニューアルについて、将来的には「MORABITO」の日本国内の直営店と公式通販サイトで保有する会員情報データを連携させ、オンライン・オフラインの各チャネルを活用したマーケティング展開(オムニチャネル施策)の立案・実行をサポートしていくとしている。これにより「MORABITO」の直営店と公式通販サイトが保有する会員情報の統合管理が可能となるのだ。

このように今回のリニューアルを通して、GMOメイクショップが誇る最新の統合型EC支援ソリューションが老舗バックブランドと出会い、同ブランドのオムニチャネル化を強力に支援することとなった。

これに留まらず、これまではEC化が進んでいなかった、さまざまなブランドや企業、業種において同様の取り組みによって新らたな価値を提供して行く、そうしたECが持つ本質的な力と可能性を感じさせる事例となったようだ。


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