【佐川急便】手書き数字の認識精度は99.995%以上!佐川急便がAIを活用した自動化システムを本格稼働
佐川急便株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:本村正秀、以下佐川急便)、SGシステム株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長 谷口友彦、以下SGシステム)、フューチャーアーキテクト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:神宮由紀、以下フューチャーアーキテクト)は、佐川急便の配送伝票入力業務における人の入力作業をAIが代替し自動化する新システムを2018年12月から開発を開始、今回、正式稼働させたことを公表した。
伝票の読み取りからデータ連携までを自動化
深層学習を活用した文字認識などのAI技術をベースにフューチャーアーキテクトとSGシステムが独自に開発した新システムでは、配送伝票情報の読み取りから既存システムへのデータ連携までを自動化している。
これにより佐川急便の配送伝票情報入力を受託しているSGシステムなどでは、この新システムに代替することで、作業時間を月間約8,400時間短縮して、貴重な労働資源を最大限に有効活用できるようになるとしている。
手書き数字の認識精度は99.995%以上
また新システムにおけるAIの手書き数字(サイズ、重量)の認識精度は99.995%以上に達しており、〇で囲まれた数字や取消線で修正された数字も読み取るという。
さらに複写式伝票の記入時や運搬過程で文字の擦れや傷が生じても問題なく数字を読み取り、高い品質のデータ入力を実現している。新システムの本稼働により、人の手による膨大な配送伝票入力作業がAIで代替・自動化され、高い品質を安定して維持しながら負荷とコストを大幅に圧縮する。
1日に100万枚もの手入力を自動化可能
年間に約13億個の荷物を取り扱う佐川急便では、繁忙期には1日に100万枚もの配送伝票の情報を人の手によりシステムに入力していたそうだ。それが一気に自動化できることになる。
同社では今回の新システム開発で培ったAI技術をSGホールディングスグループ各社に順次展開しており、今後はSGホールディングスグループ全体の様々な業務において人とAIの協働を推進して行く方針だ。
ECのラストワンマイルを支える物流業界だが、AIを活用することにより、大幅な業務効率化が図られているその好例と言えるだろう。今後も同社および業界でも広くAIを活用した業務効率化が進むことに期待したい。