【Qoo10調査】EC利用が多い曜日と時間は?高頻度でECを利用するセグメントは?ネットショッピングと消費者マインドの関係を明らかにするレポートが公表される

ECのミカタ編集部

インターネット総合ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japan合同会社(本社:東京都港区、代表取締役:ヘンリー チュン)は、全国の20代~40代の男女500名を対象に「ネットショッピングに関する調査」を実施した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

同社では一般の人々の買い物事情について多くの人が利用しているネットショッピングをテーマに意識調査を実施した。

調査期間:2019年8月29日(木)~9月3日(火)
対象:全国の20代~40代の男女500名
調査方法:インターネット調査
調査会社:株式会社ネオマーケティング

EC利用は週末の20~23時が多い

EC利用は週末の20~23時が多い

はじめに、ネットショッピングの利用者の割合を調査すると、1年に1回以上利用する人は9割近くに上ることが判明した(88.4%)。年代別、性別で見ても、まんべんなく利用している結果となった。多くの人が、日常的にネットショッピングを利用して買い物していることが分かる。

利用頻度では、「1ヶ月に1回」(38.5%)が最も多く、続いて、「2~3ヶ月に1回」(23.1%)、「2週間に1回」(16.1%)という回答が多い結果となった。さらに性別・年収別で分析してみると、年収400万円以上の女性ではおよそ4人に1人が「週に1回以上」利用しており(26.7%)、年収400万円未満の女性(9.4%)よりも頻繁に利用していることが分かった。

また1週間の曜日で見ると、多くの人が金曜日、土曜日、日曜日の週末に利用する傾向が明らかになった。時間帯では「20~23時」(54.5%)、「16~19時」(21.3%)が多いことから、平日の仕事終わりや休日に家でゆっくりしている時間に、ネットショッピングをする人が多いことがうかがえる。

実際に同社がQoo10のブランドマーケティング責任者に話を聞くと、「忙しい平日のスキマ時間には、アプリで手軽にリピート商品の購入をしている傾向が見られたという。また週末には欲しかったものについてじっくり価格比較をして、コスパよく買い物をしている方が多いようです」と、具体的な利用状況にも言及していたとのことだ。

1位は「日用品・雑貨」(60.4%)

1位は「日用品・雑貨」(60.4%)

次にネットショッピングの利用者は実際にどのような商品を購入しているのかについてだ。主に購入する商品について調査すると、1位は「日用品・雑貨」(60.4%)、2位は「衣類」(42.3%)、3位は「食料品・飲料」(34.6%)と、いずれも実用的なものが上位に並んだ。

また、4位の「化粧品」(32.1%)を含め、価格帯としては比較的お手軽なものが多い傾向が見られた。一方で、年収400万円以上の女性では、年収400万円未満の女性よりも「家電・デジタル・ガジェット」や「家具・インテリア」など、高単価の商品を購入する人の割合が多いという結果も明らかになった。

その結果を受けて、さらにネットショッピング利用者の買い物状況を探るべく、ネットショッピングを利用する理由について調査した。その結果、6割以上の人が「店舗よりも安く手に入るから」(63.6%)と回答。日常的に消費する雑貨、食品、化粧品などを、低価格で扱っているサイトで、まとめ買いして手に入れている人が多いことが推測できる。

このような結果について、Qoo10のブランドマーケティング責任者は「実際に、低価格の商品をまとめ買いする傾向はみられており、特に女性のお客様からは定番化している化粧品、例えば保湿用マスク、クッションファンデーション、コンタクトレンズなどが人気です。ファミリー層からは、オムツ、おしりふき、トイレットペーパー、柔軟剤などへの支持が厚いです」としている。

また「買い物に行くのが面倒だから」(47.1%)、「ゆっくり選べるから」(40.0%)など、場所や時間帯、天候に縛られずに買いたいものを吟味できる、ネットショッピングならではのメリットを挙げる人も多く見られた。

さらにネットショッピングのサイトやサービスを選ぶ基準についても、「価格の安さ」(83.5%)を重視する傾向が見られた。その次に多かった回答は、「決済の手軽さ・簡単さ」(41.4%)だった。最近では、銀行・コンビニでの振り込み、クレジットカード決済以外に、携帯キャリア決済や電子マネー決済など支払いのバリエーションが増えている。

最も多いのは「1000円以上5000円未満」(61.3%)

最も多いのは「1000円以上5000円未満」(61.3%)

続いてネットショッピングで使う金額について調査すると、最も多いのは「1000円以上5000円未満」(61.3%)という結果になった。全体としては9割以上の人が1万円未満と回答しており、やはり単価の低い商品をいくつかまとめて購入する人が多い傾向がうかがえる。一方で、少数派ではありますが「30万円以上」(0.5%)と回答した人もいた。

このように便利でお得に買い物できるネットショッピングだが、気を付けなければならないのは“ついつい買い過ぎてしまうこと”だ。ネットショッピングの予算を超えて買い過ぎてしまった経験について調査すると、4割以上の人が「ある」(40.7%)と回答。

具体的な理由やエピソードを聞いてみると、「送料を無料にするために、予定していなかったものを買ってしまった」「セールでお得だったので買ってしまった」といった声が多く見られた。中には、「思わず買ってしまった」「どうしても欲しかった」といったものもあったそうだ。

ECと消費者のマインドの関係が明らかに

このように今回の調査では、約9割の人がネットショッピングを利用しているという事実や、主に購入する商品としては、「日用品・雑貨」「衣類」「食料品・飲料」などが多く、日常的に消費するものを買っている傾向が明らかとなった。

ネットショッピングを利用する理由としては「安さ」に重きを置く回答に票が集まり、日用品をまとめ買いすることで、お得に買い物をしている人が多いことがうかがえる。

また年収400万円以上の女性では、「週1回以上」と頻繁にネットショッピングを利用する人の割合が多い傾向や、「家電・デジタル・ガジェット」「家具・インテリア」など比較的高価格帯の商品を購入する人の割合が増えることが分かった。

今回の調査を通して、多数の人がネットショッピングを利用しており、ネットショッピングでは、場所や時間に縛られずじっくりと購入品を吟味でき、支払いはクレジットカードや電子マネー決済で手軽に行うことができると消費者がとらえていることが明らかとなったようだ。


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