今年の年末商戦のトレンドは?楽天市場が令和初の年末商戦を分析・予測!

利根川 舞

楽天株式会社(以下、楽天)は2019年の年末商戦発表会を実施。マーケティング部 シニアマネージャー 白石龍哉氏が登壇し、年末商戦の昨今の傾向と2019年のトレンド予測を発表した。

季節商戦の全体動向はいかに?

楽天株式会社 マーケティング部 シニアマネージャー 白石龍哉氏

楽天市場における年末商戦では、ギフト商品の売上が牽引し、売上推移は2016年から2年間で約1.3倍に成長している。そうした成長の中でも消費者のニーズは刻々と変化しており、昨今では、消費者のライフスタイルの多様化によるギフトニーズの細分化が特徴的になっているという。

お歳暮、クリスマス、おせちと年末に需要の高まるこの3カテゴリ。楽天市場ではどのように分析しているのだろうか。

掲載商品約200万点!楽天市場の「お歳暮」

楽天市場でのお歳暮関連商品の売り上げは、2016年間からの2年で約1.3倍になっている。また、お歳暮関連商品数を約200万点掲載。中でも人気なのはカニ、お肉、洋スイーツだそうだ。

楽天市場としては有名ブランドなどを中心とした定番ブランドギフトと楽天市場オリジナル商品も含む低価格帯のカジュアルギフトの両軸に注力するとしている。

また、宅配便の荷物が急増することが予想される11月〜年末年始にかけて、贈り手側に受け取りの手間を与えない、ポスト投函が可能なサイズに梱包された「ポスト投函型ギフト」を、『ポ歳暮』として新たなお歳暮スタイルとして新たに提案。

現在もポスト投函可能なギフトを約50万商品取り扱っているが、それに加えて、楽天市場に出店している「昆布専門問屋 源蔵屋」「漆器かりん本舗 弁当箱と木製食器」および「よか魚ドットコム」と『ポ歳暮』商品を共同開発し、本日より予約販売を開始した。

2年で約1.6倍の売り上げ成長「クリスマス」

また、楽天市場においてのクリスマス関連商品は約330万点にものぼり、売り上げも2016年から2018年までの2年間で約1.6倍になっている。その理由としては、ギフトの購入先としてECが定着してきたこと、ホームパーティーの浸透により「おうちクリスマス」関連グッズの売り上げが伸びたことが挙げられた。

売れ筋商品としては、バッグや小物類、子供向けおもちゃに加えてクリスマスコフレなどの定番カテゴリも好調だという。また、「おうちクリスマス」の影響もあってか、クリスマスツリーやローストビーフなどのオードブル、スイーツなども人気だという。

楽天市場としては、2019年のクリスマスは「令和初のクリスマス」「今年のクリスマスは平日」「テイクアウトは軽減税率の対象」という3つを背景に、少し贅沢な「おうちクリスマス」需要が高まると予測。

そこで、平日でも楽しめる「おうちクリスマス」用アイテムとして、人気出店店舗「ハイ食材室」「黄桜」と「楽天市場」限定の「大人のためのアドベントカレンダー」を共同開発し、各店舗で販売開始する。

新たなニーズはどこに?「おせち」

年末商戦のラストを締めくくるのがおせちだ。楽天市場ではおせち関連商品を約2万点掲載しており、こちらは2016年からの2年間で売り上げは約1.2倍となっている。

楽天市場で人気のおせちは三段重、3〜4人前、1万円〜1万5000円相当のものが人気であるという。また、楽天市場で販売されているおせちの8割以上が冷凍で、冷凍おせちの場合、日持ちがすることや冷凍されているため崩れずに保存できることから、人気を呼んでいるそうだ。

楽天市場の調査によれば、年末年始に自宅以外で過ごす人は約2人に1人だそうで、お正月の過ごし方は多様化しており、そうしたことを背景に、従来のスタイルにとらわれない、バラエティに富んだおせちが続々と登場しているのだという。そこで楽天市場では、今冬のトレンドとしては、一つ目に「クリスマスおせち」、二つ目に「オフィスおせち」、3つ目に「”だけ”おせち」を予測している。

まず「クリスマスおせち」。楽天市場では洋風おせちの売り上げが好調であり、クリスマスでも配送可能なおせちの配送も増えているという。

続いての「オフィスおせち」だが、楽天市場で人気のおせち販売店舗「博多久松」によれば、お正月用だけでなく、会社の新年会用おせちのニーズが高まっているのだという。そこで楽天市場では1月6日まで発送可能で、一人一台の「1段おせち」を出店店舗と共同開発。楽天市場限定で販売する。

最後の「”だけ”おせち」は肉だけやカニだけ、鮪だけ、中華だけ、など”○○だけ”を入れたおせちだ。多くの消費者がおせちを残すことに対して罪悪感があるという調査結果や、理想のおせちは「好きな具材だけのおせち」と回答者の4割が回答していることからも、ニーズの大きさが伺える。


令和初の年末商戦。楽天市場としては特集ページの開設や消費者のニーズを押さえた商品の共同開発などで年末商戦を盛り立てる姿勢だ。

増税などもあり、買い控えなども懸念されるが、消費者の心を押さえた商品や今までにない見せ方が、年末商戦を切り抜けるポイントとなりそうである。


記者プロフィール

利根川 舞

ECのミカタ 副編集長

ロックが好きで週末はライブハウスやフェス会場に出現します。
一番好きなバンドはACIDMAN、一番好きなフェスは京都大作戦。

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EC業界を発展させることをミッションに、様々な情報を発信していきます。

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