マーケティングの自動化をより手軽に 大日本印刷の「DNPマーケティングクラウド」に『マーケティングオートメーション機能』を追加
大日本印刷株式会社(DNP)は、デジタル機器やインターネット等を活用してマーケティングの効果を高めていく「デジタルマーケティング」を企業等が導入・運用する際に、必要な施策をテンプレートから選択することで、誰でも簡単に、生活者一人ひとりを対象としたマーケティング施策を実行する「マーケティングオートメーション(MA)」を実施できる機能を開発した。
顧客情報をセキュアに蓄積しマーケに活かす
大日本印刷は企業のマーケティング施策をサポートする「DNPマーケティングクラウド」の新機能を11月に提供開始する。DNPマーケティングクラウドとは、顧客に関連するさまざまなデータを高度な情報セキュリティ環境で安全に蓄積し、マーケティング担当者自身がマーケティングに有効な情報として統合管理・活用できるDNPのプラットフォームとなっている。
新機能概要
◆1:
企業のWebサイトでの生活者の行動(閲覧・検索・購入等)や、企業が保有する会員属性に基づき、以下の5つの施策を用途に応じて使い分けて実施できる。テンプレートから施策を選択することで、企業の会員・顧客等とのOne to OneコミュニケーションにつながるMA施策を、誰でも簡単に行うことが可能だ。
・メール・SMSの予約配信や即時配信
・アクセスに対してタイミングよく通知等を発信(オファー)するWebプッシュ
・LINEと連動し、LINEユーザーにメッセージを配信
・顧客ごとに異なるデザインのDMの送付する「DNPパーソナライズド・オファー™」
・顧客ごとに異なる動画コンテンツを配信する「DNPパーソナライズド動画™」
◆2:
Webサイトの「買い物かご」に登録したまま購入手続きをしていない商品を一定期間後に削除する「カート放棄」や、閲覧した商品をリマインドさせる機能など、主な課題別にフォローしていく施策をわかりやすいテンプレートから選択できるため、誰でも簡単にMAを始めることができる。
今後も機能を追加していく
同社は今後の展開として「DNPマーケティングクラウド」の機能を充実させ、ECサイトや実店舗での顧客の体験価値(カスタマーエクスペリエンス)の向上に向けて、企業の効果的・効率的なデジタルマーケティング施策の実現を支援していく方針であるとしている。
EC市場のみならず、デジタルを通した高精度のマーケティングはビジネスの加速に向けた重要な要素となりつつある。特にビッグデータとそれをもとにしたO2Oマーケティングは、これからの企業と顧客の関係をより良いものにし、収益向上へとつなげていく上で有効だ。そのフィールドで展開する「DNPマーケティングクラウド」に新機能が追加されたことで、顧客企業のビジネスとソリューションそのものの価値を高めることになりそうだ。