スマホのECアプリ認知度は8割超 エルテックスが「第14回通信販売調査レポート・通信販売に関する消費者調査2019 PART1」を公表

ECのミカタ編集部

ECサイト構築/通販システム構築・支援を主要事業として手掛けている株式会社エルテックス(本社:神奈川県横浜市保土ヶ谷区 代表取締役社長:森 久尚 以下、エルテックス)は、2013年から実施している、通信販売に関する「消費者の行動や意識」を集計・分析した調査結果の最新版を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。

調査概要

エルテックスでは、ECサイト・通販システムの【統合構築】を積極的に推進しており、EC/通販に関する市場動向を考慮した独自調査「通信販売に関する【消費者調査】2019」を実施した。

調査では通信販売を利用する消費者の「周辺を取り巻く環境」「消費行動や利用動向」などを集計・分析。同社の中核顧客である通販企業の先となる一般の消費者行動や意識を把握することで通販やECに関する同社のソリューションサービスを改善し、顧客通販企業へ提供しているサービス強化やビジネス貢献につなげて行きたいとしている。

今回は、そのPart1として「通販やEC事業者からの各種情報経路」「スマートフォン向けECアプリの認知・インストール・活用」「ECアプリのインストール済みユーザーがアプリを使わない理由・使う理由」の調査結果を公開した。

調査エリア:全国
調査対象者:infoQ by GMO調査パネルを利用
調査方法:ネット方式によるアンケート調査
調査期間:2019年11月30日~12月4日
回収サンプル数:600
調査主体:株式会社エルテックス 
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

アプローチ手段はいまだにメールと紙のDMが多数

アプローチ手段はいまだにメールと紙のDMが多数n=600

質問項目)あなたがECや通信販売で購入商品を購入したEC/通販会社から受け取る各種情報の「経路」に関してあてはまるものをいくつでもお選びください(複数回答)。

通販やEC事業者からの各種情報経路はEメールが72.3%と他のツールを大きく引き離しており、2位は「DM」だった。事業者の中では紙媒体の「DM」活用がいまだに多いことがユーザーの回答数に反映されている模様。

回答に見る特徴通販やEC事業者からの情報経路はメールが72.3%と他のツールを大きく引き離しており、この傾向は単一回答でも同様(Eメール、62.1%)だった。

SNSのLINEやSMS(ショートメッセージ)がその他ツールとして上位になったが、紙媒体の「DM」が複数・単一双方とも2番手につけており(単一回答の情報を受け取らないは除外)、DMを送付している事業者がいまだに多いことの現状がユーザーの回答数に表れているのかもしれないとしている。

ECアプリの認知度は8割

ECアプリの認知度は8割n=308

質問項目)EC専用のアプリに関することであてはまるものをひとつだけお選びください(単一回答・スマートフォン保有者でEC利用者のみに質問)。

スマートフォン保有者でEC利用者のECアプリの認知度は8割(81.8%)を超えており、インストール済みは約5割、41.9%が実際に使ったことがあると回答(割合はスマートフォン保有者でかつEC利用者が対象)。

ECアプリを使ってもらうカギはベネフィット?

ECアプリを使ってもらうカギはベネフィット?n=138(複数アプリを使っている回答者の合算値)

質問項目)あなたがスマホのECアプリを、利用しない理由をいくつでもお選びください(複数回答)。

ECアプリをインストールしているにも関わらず使っていない理由のトップは「なんとなく、49.3%」。一方利用者は、「ブラウザよりも簡単に買い物に進める、65.9%」、続いて「アプリ内で特典が貯まる、46.4%」「ブラウザより軽快に動く、39.1%」などのメリットを感じていることがわった。

スマホにECアプリをインストールしているにもかかわらず、利用していない理由としてトップの回答となったのが「なんとなく、49.3%」で、他の選択肢と大きく数字が乖離した。

一方、ECアプリを使っているユーザーへ、利用の理由を聞いたところ、トップは「ブラウザよりも簡単に買い物に進める、65.9%」、続いて「アプリ内で特典が貯まる、46.4%」「ブラウザより軽快に動く、39.1%」となった。

まとめ

調査結果にあるように通販やEC事業者からの各種情報経路はEメールが72.3%と他のツールを大きく引き離しており、2位は「DM」だった。事業者の中では紙媒体の「DM」活用がいまだに多いことが、ユーザーの回答数に反映されている様子がうかがえる。

またスマートフォン向けECアプリの認知率は8割を超えており、インストール済みは約5割、41.9%が利用していると回答。普及はかなり進んでいると言える(割合はスマートフォン保有者でかつEC利用者が対象)。

さらにECアプリをインストールしているにも関わらず使っていない理由のトップは「なんとなく、49.3%」。一方利用者は、「ブラウザよりも簡単に買い物に進める、65.9%」、続いて「アプリ内で特典が貯まる、46.4%」「ブラウザより軽快に動く、39.1%」などのメリットを感じていることがわかった。

このようにEC関連アプリの浸透は確実に進んでいるが一方でユーザーへのアプローチは依然として旧来のメールや紙のDMが主流であることが明らかとなった。今後さらにEC化やデジタル化が進む中で、こうしたすう勢に変化があるのかにも注目と言えそうだ。


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