天猫が「オンラインファッションウィーク」を実施。相次ぐショーの中止をカバー

ECのミカタ編集部

アリババグループ傘下のBtoCマーケットプレイス「天猫(Tmall)」は3月5日、上海ファッションウィークと合同でライブ配信を通じて「オンラインファッションウィーク(雲上時装周)」を実施すると発表した。
3月24日から3月30日まで、アリババのライブコマース(ライブ動画配信によるネット通販)プラットフォーム「タオバオライブ」を活用してファッションショーのライブストリーミング配信を行う。

「See Now, Buy Now」を実現するファッションショー開幕

「オンラインファッションウィーク(雲上時装周)」でのファッションショーは、中国の消費者にとって「See Now, Buy Now(ショーで気になる商品があればすぐその場で購入)」ができるファッションショーとなる。

100以上のブランドが登場し、タオバオライブを通じて 1,000 件以上の秋冬新品が展示される他、100名以上のスターデザイナーがライブ配信で今年のファッショントレンドを紹介する。

また、天猫のネット通販のプラットフォームを活用して、展示から販売までの円滑な進行を実現するソリューションの立ち上げ、バイヤーなどの新規オンライン店舗開設の特別サポートなどの施策を実施し、デザイナーにオフラインのランウェイ以外でも自身の商品をアピールできる場を提供する。

出店ブランドは消費者に「See now, Buy now」サービスを提供するため、天猫旗艦店にて期間限定の「オンラインポップアップショップ」を開設し、この春一足早く、ファッションウィークの秋冬新商品を消費者にオンライン販売する。

アパレル業界がコロナウイルスの危機を切り抜けるために

新型コロナウイルス拡大の影響で、中国国内外の有名ファッションウィークが次々とオフラインのショー計画をキャンセルした。
上海ファッションウィークは毎年、中国国内アパレル業界における重要な新商品及びトレンドの発表の場であり、独立デザイナーたちが自身のクリエイティブを見せる重要なステージでもある。

独立デザイナーから商品を仕入れるバイヤーショップも次々と閉店し、デザイナーたちに翌シーズンのオーダーがなかなか入らない現状の中で、やむを得ずショーをキャンセルしたことは業界全体に大きな打撃を与えたようだ。

この厳しい現状を受け、特に中小ブランドを支援するために、上海ファッションウィークと天猫は合同で「オンラインファッションウィーク」プロジェクトをスタートし、危機に対応すると合意した。

本プロジェクトでは、上海ファッションウィークのスケジュールの確認、ARなどの最新技術を活用したファッショングッズの試着・購入といったサービスを消費者に提供する。

2020年はライブ配信元年。コロナウイルス収束後も重宝されるオンライン

2020年はライブ配信元年とも言える、オンライン販売の大きな発展が期待される年とされており、すでに多くのブランドがライブ配信を通して消費者と直接繋がっている。

先日アディダスはタオバオライブで史上初の「オンライン発表会」を開催して新商品50周年のアニバーサリーモデルを展示し、223万人のユーザ
ーが視聴した。
小米(シャオミ)に至っては、CEOである雷軍がライブ配信で小米の新商品を発表したところ、2分以内に完売したという実例もある。

また、3月8日の国際女性デーにちなんだ「女王節」キャンペーンの期
間中、2万以上のブランドの売上高が昨年同期と比べ 2倍に増加し、タオバオライブでの 1日の最高取引数は昨年同期比 650%となった。

今回の「オンラインファッションショー」も、Eコマースと5Gが普及しつつあるこの時代に即したプロジェクトといえるだろう。

新規コロナウイルスの危機への対応として始まったプロジェクトではあるものの、大規模な人の集中を回避しながら、会場代、イベントスタッフの人件費などの費用も節約できるという利点もある。
タオバオライブを通したからこそ実現できる、消費者との距離を縮める、若年層消費者をターゲットにしたイノベーションは、コロナウイルスの危機が収束した後も活用され続けるだろう。


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