『SHOPLIST.com by CROOZ』でメルペイを利用した「かんたん出品連携」機能の提供を開始

ECのミカタ編集部

株式会社メルペイ(以下、メルペイ)は。2020年3月27日(金)より、「メルペイ」のネット決済を利用して、提携するECサイトで購入した商品の資産価値を可視化し、購入履歴を元に簡単に「メルカリ」に出品ができる、「かんたん出品連携」機能の提供を開始したと公表しました。

2次流通の拡大が1次流通の拡大につながる

株式会社メルカリ(以下、メルカリ)が、2019年4月にフリマアプリ利用者を対象に実施した調査によると、「新品を購入するときにリセールバリューを考えるようになった」と回答した割合が6割をこえており、消費者の中での「売ることを前提に買い物をする」という意識の拡がりと、「再販価値の把握」に対する消費者のニーズの高まりが感じられます。

また、フリマアプリの利用により「新品の商品購入単価が上がった」と回答した人は約3割になり、フリマアプリの存在が、新品購入の単価にも影響を与えている。

※出典:2019年度「フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査
https://about.mercari.com/press/news/article/20190425_consumersurvey/

今回、こういった背景のもと発表されたのが、提携するECサイトで「メルペイ」のネット決済を利用して購入した商品を「メルカリ」の「持ち物リスト」に追加して「メルカリ」上から推定販売価格を表示する機能が開発された。

商品購入後に不要となった商品に関しては、「かんたん出品連携」機能を利用して、購入履歴を元に簡単に「メルカリ」に出品できるようなる。

連携先の第一弾はSHOPLIST.com by CROOZ

今回の「かんたん出品連携」機能の提携先の第一弾となったのがCROOZ SHOPLIST株式会社が運営するファッション通販「SHOPLIST.com by CROOZ」。3月27日(木)より、同サイトで「メルペイ」ネット決済で購入した商品は、「かんたん出品連携」機能の利用が可能となり「メルカリ」への出品が簡単に行えるようになる。

今後は以下のECサイトでも対応予定となっている。
ANAP、fifth(フィフス)、MAGASEEK、PREMOA、RUNWAY channel、smarby、STRIPE CLUBE、STRIPE DEPARTMENT

「かんたん出品連携」機能について

「かんたん出品連携」機能については下記の通りだ。

「かんたん出品連携」は、「メルカリ」アプリ内の「持ち物リスト」に入っている商品を簡単に出品できる機能。提携するECサイトから「メルペイ」を使用して購入した商品に加え、過去に「メルカリ」内で購入した商品、「売れるかチェック」機能を使用して撮影した持ち物が「持ち物リスト」に掲載されます。

リストには、過去の相場データやAIから予測した、各商品の売れやすい価格が表示されるほか、リストされている商品の合計金額も表示され、自身の「資産情報」が可視化できる。出品時には、商品のカテゴリー・ブランド・商品名および説明が全て自動で入力されるため、簡単に「メルカリ」での出品が可能となっている。

二次流通が拡大することによって、結果として一次流通の拡大につながるか

2019年4月にメルカリが公表したアンケート調査の結果にある通り一度購入した商品が、新品の商品を購入する際にリセールバリューを意識する消費者が増加し、更にリセールバリューが新規商品の購入単価の増加に影響を与えている。

2020年2月20日にメルカリが初めて開催した事業戦略発表会 「Mercari Conference 2020」でも、二次流通データを軸に一次流通企業とのデータ連携を強化していくことで、企業のマーケティングや商品企画、新たなソリューション開発など、一次流通市場の活性化と新たな購買体験・顧客体験の創造を目指していくとしている。

日本の家庭には、1世帯あたり約70万円*もの不要品の推定価値である「かくれ資産」があるとされている。今回の提携により一次流通と二次流通間での売買がより簡単になり、活性化していくことで、結果として一次流通の市場拡大に繋がっていくきっかけになるのではないだろうか。


※みんなのかくれ資産調査委員会(2018)「〜1世帯あたり約70万円、金融・不動産に続く第三の資産〜 日本の家庭に眠る“かくれ資産”総額は推計37兆円以上」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000039156.html


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