”巣ごもり消費”増加でEC取引が加速! Shopifyより新たな事業者支援を提供開始 売上堅調な6つの事例を紹介!
75ヵ国で100万以上のショップが日々運営されている世界最大級のマルチチャネルコマースプラットフォームShopify(ショッピファイ)の⽇本法⼈Shopify Japan 株式会社 (本社:東京都渋谷区、代表:マーク・ワング 以下:Shopify) は、新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るう中で、小売店がこの難局を乗り越えるためにプロダクトのアップデートプランを提供するサポートをしており、日本国内では4月下旬(予定)に新たにEmailマーケティングツール「Shopifyメール」の提供を無償で開始する。またこれにあわせ、新型コロナウイルスによる巣ごもり需要が高まっているShopify事業者を紹介。
Shopifyが新たな支援策を提供
新型コロナウイルスの感染拡大により、日本では4月上旬に緊急事態宣言が発令され、多くの方が外出自粛下にある。これにより、実店舗のある小売業は突然の売上低下に苦しんでいるのが現状だ。そんな中、Shopifyでは3月より様々な支援策を提供してきたが、今回新たに加わるShopifyメール機能は、マーケティングツールとしてShopifyの管理画面上から顧客に対しメールマガジンやニュースレターを配信することを可能とし、現在の状況下でより多くの潜在顧客にネットショップでの消費を促すために有効となる。有料での提供を予定していたが、現在の世界的な状況を鑑み全てのプランに対し無料提供とする。
Shopifyが提供する新型コロナウイルスの影響に対する支援サービス
【サポート一覧】
・無料体験期間90日まで延長:
無料体験期間を通常時の14日から90日に変更することで、実店舗クローズなどの影響で急慮オンラインに対応しないといけなくなった小売業のサポートを実施。
・Shopifyメール機能の提供(4月下旬提供開始予定):
顧客との直接的なコミュニケーション手段としてメルマガやニュースレターの配信をすることで、潜在的な顧客ニーズの掘り起こしを可能とすることから、全てのプランでメール機能を無償提供。サイトデザインに合わせ、より魅力的でわかりやすいメール作成を可能とし、この状況でのネットショップへの来訪を強化する。
・ギフトカード機能の提供:
今までスタンダードプラン以上で提供していたギフトカード機能を全ての事業者向けに提供。ギフトカードをお客様に提案して、お客様にストアをサポートしていただける機会を提供するとともに、キャッシュフローへの負担を軽減することができる。報酬やインセンティブとして、ギフトカードを無料でお客様に発行することも可能である。
・店頭受取機能「カーブサイド・ピックアップ」:
ソーシャルディスタンスが重要となっている今、事前に注文すれば店の外で受け取ることが可能なコンテンツを新たに提供。ドライブスルーのように車で取りに行き、人に会わずにピックアップをすることが可能になるため、この状況に最適な機能である。
・オンラインセミナー開催:
外出自粛のこの時期に、無料で参加できるオンラインセミナーを実施中。ショップの開設や、経験豊富な事業者やパートナーからも学べるセミナーを開催している。Shopifyやネットショップを始める前に情報が欲しい方、もっと効率的に売上を伸ばしたい方に向けた内容など、様々なテーマで学ぶことが可能。
Shopifyでは、これらのサポートを介して、新型コロナウイルスの脅威に対しShopifyの事業者と一丸になって乗り越えていきたいと考えている。
巣ごもり需要でECの売上堅調!事業者事例6選
Shopifyの調べによると、世界的な外出制限や日本国内での緊急事態宣言を受け、週末だけでなく平日も家で過ごす人が増えたことから、裁縫道具をはじめ趣味や身体を動かすための商品など、「おうち時間」で活用できる商品・サービスの売上が好調であることが分かった。
1)退屈なおうち時間を楽しむ編み物を扱う「amirisu」
毛糸やパターンなど編み物製品を扱うamirisuは、緊急事態宣言を受け東京・京都の2店舗の休業を決定。通常3月~6月は編み物需要が下がるため対策を講じていた中で、実店舗の休業や予定していたレッスンが全てなくなったことから、ECのみでの販売を余儀なくされている。そこで、Instagramライブを用い、元々年会費の必要なサポーターズクラブ限定であった1時間のライブ配信「ニットカフェ」を、誰でも見られるように週1ペースで配信。経営者である2名自らが編み物をしながら何気ない会話を繰り広げる動画配信は、普段通りの日常を取り戻したい視聴者に受け、平均3,000viewを獲得している。Shopifyのインスタグラムとのショップリンク機能の活用もあり、インスタライブ経由でのお問合せは増えており、昨対比から落ちることなく売上をキープ出来ていると言う。
2)巣ごもり太りを解消!お家でできるエクササイズ用品を扱う「BODY BOSS」
自宅でジムにいるかのようなエクササイズができる商品を扱うBODY BOSSは、自宅に留まることで引き起こす運動不足を解消できると、人気商品となっている。既に4月の売上は前月比の400%となり、在庫切れとなっており、予約注文に切り替え対応を行っている。特に、3月に入ってからは千葉県や兵庫県、京都府からの購入者が多く、自粛規制の強さや感染者数の多い地域の購入者が増えている傾向にあります。また、BODY BOSSではパーソナルトレーナーと管理栄養士のサポート付き筋トレと食事を組み合わせたサブスクリプションサービス(定期購入)も展開している。
3)実店舗のクローズを受けECでの販売を強化する珈琲専門店「Fuglen Coffee」
ノルウェーでのバリスタ経験を培ったオーナーが率いる珈琲専門店のFuglen Coffeeは、浅草と富ヶ谷にある実店舗が短縮営業などの制限はあるものの、東京都知事が外出自粛の会見をした水曜日以降、Shopifyを活用したECストアにて新規利用者が急増している。
4)おしゃれなホームグッズを広く展開する「KINTO」
ライフスタイルグッズを扱うKINTOは、月末時点でECでの売上は前月より約12%増加しており、中でも外出自粛のため家でコーヒーやお茶を飲む機会が増えていることから、コーヒーウェアやマグカップなどの売り上げが好調であり、コーヒー関連アイテムは前月比約31%増加をしている。滋賀にハウスを建て、植物と鉢をセットにしてお客様へ直送するブランド「MOLLIS」も売上を伸ばしており人々の「せめて家の中で自然に触れたい」という思いが反映されている。
5)保存食・非常食としての需要が高まっているレトルト販売の「ゴーゴーカレー」
金沢カレーブームの火付け役として知られるゴーゴーカレーでは、店舗で提供しているカレーをレトルトで販売している。不要不急の外出自粛を求められている消費者にとって、保存食・非常食としても有効であることから需要が高く、現在好調な売り上げを延ばしている。
6)オリジナルクラフトビールをECで届ける「京都醸造」
ベルギーの酵母とアメリカのホップを活用し京都製造しているクラフトビールの京都醸造では、今まで95%の売上を卸業として樽販売で成立していましたが、卸先となるレストランなどの相次ぐ休業などで大打撃を受け、3月より消費者に直接商品を届けることが出来るようECサイトをShopifyで立ち上げた。現在はECからの直接販売に注力しており、今後は自社酒場(タップルーム)やビールフェスティバルでのみ提供していたグッズの販売や、サブスクリプションサービス(定期購入)での販売形式も導入する予定だ。 Shopifyを利用することで、既存のアプリケーションを組み合わせこの危機に迅速に対応することができていると言う。