【ベイクルーズ×SoVeC】ファッションECの動画制作をサポートする実証実験を開始
SoVeC(ソベック)株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:上川 衛 以下「SoVeC」)は、株式会社ベイクルーズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:杉村茂 以下「ベイクルーズ」)との共同事業トライアルとして、ファッションEC(Eコマース)サイト向けに、撮影、編集、納品といった一連の動画制作の工程を自動化することで、動画コンテンツを簡単かつ低コストで作成できる自動動画制作ソリューションの実証実験を開始した。
ファッションECでの動画活用をサポート
SoVeC社は今回、SoVeCの動画制作ソリューションの一部を活用し、ファッションを中心にライフスタイルに関わる幅広い事業を展開するベイクルーズとの共同事業トライアルとして、ファッションECサイト向けソリューションの実証実験を開始することを公表した。
同社によれば近年、ECサイトのプロモーションやショッピングセンターの新たな集客施策の1つとして動画を活用するケースが増えており、特にファッションECサイトにおいては動画活用のニーズが急速に高まっているという。例えば、服の質感や着用時の雰囲気といった写真だけでは伝わりにくい商品特長が、動画を使うことで分かりやすく紹介できるようになるためだ。
その一方で、動画撮影や編集には手間とコストがかかることが課題となっている。同ソリューションは、動画撮影システムと自動編集を行うクラウドサービスが一体となっており、動画撮影専門のスタッフでなくても簡単に動画コンテンツの撮影から編集まで行うことが可能となり、オペレーションの効率化やコスト削減を実現するものとなっているそうだ。
ファッションEC向け動画ソリューション概要
同ソリューションの基本構成は、カメラによる撮影やエッヂコンピューティングによる動画解析を操作するPCアプリケーション、および、自動編集とシステム連携による納品を行うクラウドサーバーからなる。
撮影システムは撮影スタジオなどに常設し、撮影は専用アプリケーションをインストールしたパソコンを操作することで簡単に行えるという。また撮影した動画は、ソニーのディープラーニング技術「Neural Network Libraries(ニューラル ネットワーク ライブラリ)」を活用して開発したアルゴリズムによって解析後、専用クラウドサーバーへ転送されて用途に合わせた動画コンテンツに自動編集される。これにより動画撮影および編集の専門スタッフがいなくても、簡単で効率的な撮影が可能となるのだ。
さらに納品も自動化されており、編集を終えた動画は即座に指定されたサーバーへ格納される。加えて指定サーバーへの格納以外にも専用ダウンロードサイトからの納品も可能とのことだ。これらを通して一体化されたソリューションによって、効率的で低コストの動画制作を実現するとしている。
テクノロジーの力でコミュニケーションを進化させる
実証実験の開始に際して同社では次のように述べている。
「マーケティング・テクノロジー(MarTech)領域の新サービスへのニーズが高まる中、SoVeCでは、『テクノロジーの力でコミュニケーションを進化させる』というMissionのもと、ソニーグループの技術を活用した先進的なサービス事業における知見と、ベクトルグループのコミュニケーション戦略実行力を活用し、日々高度化する企業のマーケティング活動の最適化・効果の最大化を図る為の新たなソリューションを提供しています。ソリューションの第一弾として、2019年11月7日よりAIを活用した自動動画生成クラウドサービス『SoVeC Smart Video(ソベックスマートビデオ)』の提供を開始しました」
モバイル通信でも5Gサービスの開始もあり、ECにおける動画活用の動きはさらに活発になっている。一方で動画を作成することは、撮影機材の整備やコンテンツの企画や人員の確保などハードルもけして低くはない。同社の新たな実証実験ではまさにこうした課題とニーズに対応したものであり、効率的で低コストの動画制作を実現するものとして本格的なサービス提供に向けて期待がかかるところだ。