関東と関西でクチコミの参考度に違い アスマークが「口コミに関するアンケート調査」東西比較版を公開
マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマーク(旧株式会社マーシュ)(東京都渋谷区東、代表取締役:町田正一)は、一都三県・二府二県在住の20~60代の男女に「口コミに関するアンケート調査(東西比較)」を実施し、その結果を公開した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。
調査概要
調査名 :口コミに関するアンケート調査 東西比較
調査対象者:男性、女性/20~60代/一都三県・二府二県
有効回答数:600s
割付 :地域、性別、年代で均等割付
調査期間 :2020年4月13(月) ~ 4月15日(水)
調査方法 :インターネット調査
調査機関 :株式会社アスマーク(旧株式会社マーシュ)
利用されている「口コミ」サイトは?
Q.あなたがインターネット上の「口コミ」を参考にするとき、【1】利用するサイトについてあてはまるものを全てお知らせください。またその中で【2】最も利用するサイトを一つだけお知らせください。
口コミサイト利用状況に東西で大きな傾向の違いはないが、「サイトの口コミレビュー」では、関西より関東の方が利用率は高い。また「サイトの口コミレビュー」、「まとめサイト」で、東西の男女で傾向の違いがみられた。
ジャンル別の「口コミ」参考度は?
Q.あなたが以下のジャンルで商品を購入したりサービスを利用する際に、インターネット上の「口コミ」を参考にする頻度について、あてはまるものをそれぞれお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
関東では「旅行」、関西では「医薬品」に関するネット上の「口コミ」がよく見られている。男性は関西の方が口コミを参考に買い物をする人が多い傾向にあり、女性は、旅行と医薬品で東西による差が大きかった。
「口コミ」を参考にしない理由は?
Q.あなたがインターネット上の「口コミ」を参考にしない理由を、以下の中からすべてお知らせください。(複数選択可)
「口コミ」を参考にしない理由では、「信憑性が低い」点が課題となりそうだ。
関東の方が関西の人よりも「口コミ」に対して疑念を持っている人が多い傾向にあり、特に女性でその傾向が顕著にみられた。
まとめ
調査結果にあるように、関西の男性は比較的オンライン上の「口コミ」を参考して商品を購入する傾向にあり、関東の女性は投稿者がはっきりしない「口コミ」はあまり信用していないことが浮き彫りとなった。
EC市場でも商品のクチコミを掲載することは、もはや当たり前となっているが、今回の調査では東西の消費者で、その参考の仕方に違いがあることが分かった。とかく比較されることの多い、東日本と西日本だが、エリアに縛られないECだからこそ、こうした動向の差は活用できる要素もあるのではないだろうか。