D2C特化の卸・仕入れサイト『orosy』α版がリリース 旧「SpaceEngine」からリニューアル

ECのミカタ編集部

株式会社スペースエンジン(本社:東京都千代田区、代表取締役:野口 寛士)は、2019年5月末にリリースした委託販売のマッチングサービス「SpaceEngine」を、事業者専用の卸・仕入れサイト「orosy」へとリニューアル、ALPHA版をオープンさせた。

リリース8カ月で4,000サプライヤーが登録

同社は「すべてのひとに自由なリテールを」ミッションに掲げ、2019年5月末にブランド・商品を保有するサプライヤーと、店舗が委託販売形式でマッチングできるサービス「SpaceEngine」の提供を開始した。リリースから8ヶ月で4,000サプライヤー、7万を超える商品、全国800店舗が登録しているという。

また同社は、EC販売を中心とするブランド数の増加に伴うサービスへのニーズの高まりを受け、サービス内容の拡充・サービス名の変更を行い、日本初となるEC販売中心のメーカーやD2Cブランドの商品のみを取扱う事業者専用の卸・仕入れサイト「orosy」へとリニューアルさせたという。

最大300万円の掛金を付与

最大300万円の掛金を付与

サプライヤーは、下代の公開範囲・卸先をコントロールしながら低コストで新規顧客を開拓でき、店舗は、話題のD2Cブランドの商品を買取又は委託にて仕入れることができるという。仕入の際は、orosyが1店舗あたり最大300万円の掛金を付与、両ユーザーは与信のリスク、口座管理の煩雑さが一切なく、卸・仕入業務を行うことが可能だ。

ALPHA版ながら、既に50を超える著名なD2Cブランドが利用しているそうだ。また、いくつか大手小売店との成約例も出てきており、自粛期間中のEC市場拡大で急成長するD2Cブランドと、展示会のキャンセル等で仕入先に困窮している実店舗・バイヤーのマッチングに寄与している。

ECとリアル店舗の商品仕入れをサポート

ECとリアル店舗の商品仕入れをサポート

orosy ALPHA版 ユーザーからは、さまざまな声が届いているようだ。あるD2Cブランドでは、大手小売業からの引き合いがあり、これをきっかけにECと実店舗を含めた卸展開に力をいれたいと述べているそうだ。また大手小売店では、新型コロナウイルスによる感染拡大の影響で、展示会や商談イベントがキャンセルとなる中、orosyを通じて高品質でブランドイメージにも適合するD2Cブランドとマッチングしているという。

さらに同社は今回のリニューアルに際して、次のように述べている。

「今回のリニューアルにより、サプライヤー向けに卸売サービスという形、実店舗向けには仕入サービスという形で、委託取引に限らず本格的な卸取引にもご利用頂ける双方向のサービスとなります。それに対応してサービス名も分かりやすく『orosy』に変更、EC販売中心のメーカーやD2Cブランドの実店舗展開と、実店舗の自由な新商品仕入をより一層サポートして参ります」

ECとも親和性が高く、近年、特に注目を集めるD2Cモデル。作り手と消費者が直接つながり、ブランドの持つストーリー性の共有を通して共感を生み、ユーザーをファン化できるといった強みを持つ。そのD2C業界にも新型コロナウイルスによる感染拡大の影響が押し寄せている。それらを前に、商品仕入れに自由度をもたらす同社のorosyは、リニューアルを通して進化を果たし、激変する市場の中でさらに存在感を示すことになりそうだ。

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