佐川が高まる日本・台湾の間での越境ECニーズに対応 台湾事業強化に向けて合弁パートナーとの連携を強化 

ECのミカタ編集部

SGホールディングスグループは、台湾事業の成長に向けて合弁パートナーである新竹物流株式会社(以下、HCT)とのパートナーシップを強化し、新瑞(しんるい)佐川急便股份有限公司(旧 台湾佐川急便国際股份有限公司 以下、新瑞)として6月9日から新体制にて事業運営を開始した。

市場の変化に対応し、体制を強化

SGホールディングスグループによれば、今回の体制変更により、新瑞の総経理には、HCTの運営長である李 正義氏が就任し、保有株式のうち30%を同社に譲渡することで経営面での連携を強化するという。さらに、車両や倉庫、営業要員などのリソースを共有することで、実務面でも協働する方針であるとしている。

HCTは、主に台湾国内において、物流、モノ・金・情報に関するトータルソリューションを提供しており、SGホールディングスグループとは、2000年から連携を、2005年からは合弁パートナーとして関係を構築してきた。

今回の体制変更は、近年、日台間の貿易が順調に推移していること、また越境ECに対する需要も高まっていることを受け、より両社の連携を強化すべく決定されたものだとしている。

各法人の概要

各法人の概要

◆新瑞佐川急便股份有限公司概要

(1)名称 : 新瑞佐川急便股份有限公司
(2)所在地 : 台湾台北市士林区中山北路六段90号4階
(3)董事長 : 小山 彰
(4)総経理 : 李 正義
(5)事業内容 : 国際エクスプレス事業、越境EC、ロジスティクス事業、フォワーディング事業、他
(6)資本金 : 50百万TWD
(7)設立年月日 : 2005年9月9日

◆新竹物流株式会社概要

(1)名称 : 新竹物流株式会社
(2)所在地 : 台湾台北市士林区中山北路六段88号9階
(3)董事長 : 許 育瑞
(4)総経理 : 許 育瑞
(5)事業内容 : 物流、モノ・金・情報に関するトータルソリューションサービス
(6)資本金 : 2,495百万TWD
(7)設立年月日 : 1938年10月4日
(8)事業概要 : 営業所60拠点、車輌3,500台で台湾全域における輸送ネットワークと、63,000坪の物流倉庫施設を保有。2019年の売上高は175億TWD、代引き取り扱い金額は268億TWD。

日台間での物流ソリューションを一貫して提供

また今後について、HCTの現地物流網と顧客ネットワーク、SGホールディングスグループのネットワークを相互で活用し、あわせて台湾発日本着、日本発台湾着双方における窓口を一本化することで、輸出入からラストワンマイルまでの物流ソリューションを一貫して提供するという。さらに台湾現地への日本企業の進出に対しても、HCTの現地ネットワークを活用し、最適なサプライチェーン構築のサポートが可能になるとしている。

このようにHCTによる台湾での事業ノウハウと、SGホールディングスグループの先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL」による知見を掛け合わせることで、日本と台湾両国において、多様化する顧客のニーズに対応し、物流を通じた新しい価値をもたらすことになりそうだ。

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