コロナ禍で進むシニアのEC利用 一方、デジタル活用で地域差も
マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマークは、全国60~79歳男女に「新型コロナウイルスによるシニアのライフスタイルの変遷について」に関する調査を実施し、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見て行く。
調査概要
[調査名]
新型コロナウイルスによるシニアのライフスタイルの変遷について
[調査対象者]
60-79歳男女/職業:パートアルバイト含む有職者を除く/婚姻状況:子供有無・居住状況 不問
[有効回答数]
600サンプル
[割付]
60-64歳、65-69歳、70-74歳、75-79歳の男女それぞれ75名ずつ
[調査期間]
2020年5月8日(金)~2020年5月12日(火)
[調査方法]
Webアンケート
[調査機関]
株式会社アスマーク(旧株式会社マーシュ)
首都圏のシニアはECやコード決済を積極的に利用
Q.新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令後に増えた行動をすべてお知らせください(複数選択可)。
首都圏在住の60代・70代女性はキャッシュレスやインターネット、宅配などのツールを積極的に活用していることがわかった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令後、首都圏在住の60代・70代女性はキャッシュレスやインターネット、宅配などのツールを積極的に活用している。一方、首都圏以外のシニア男性にはまだ利用されていない現状が分かった。
自粛でシニアのネット利用が底上げ
Q.新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令後に増えた「オンラインサービス」があればすべてお知らせください(複数選択可)。
自粛生活により、シニア世代のインターネット利用が増加していた。その中でも70代女性のネット利用が促進された。同社では自粛生活が、シニア世代のネット利用促進のきっかけになったものと考えられるとしている。
進むシニアのネット利用
このように今回の同社による調査では60~70代の全国シニア世代の生活変遷へ焦点を当て、コロナ前後の行動や気持ちのコントラスト、シニアが自宅でどのような時間を過ごしたのか、どのようなサービスの需要が増えたのかなどが分析された。
その結果、首都圏在住の60代・70代女性はキャッシュレスやインターネット、宅配などのツールを積極的に活用しており、自粛生活により、シニア世代のインターネット利用が増加していることが浮き彫りとなった。
新型コロナウイルスによる影響を受け、シニアにおけるECなどネット利用の面では地域差があることが明らかとなった一方、地域世代問わずライフスタイルにおける変化が起こっていることが鮮明となったようだ。