サブスクでのLTV/解約率改善ツールを提供するKiZUKAIが総額8,000万円の資金調達を実施 プロダクト開発と組織強化を加速

ECのミカタ編集部

株式会社KiZUKAI( 東京都中野区 代表取締役:山田 耕造 ) は「STRIVE(ストライブ)」と「Reality Accelerator」から、総額8,000万円の資金調達を実施した。

より手軽に高度分析ができる

AIを用いたLTV/解約率改善ツールを提供するKiZUKAI社は、「STRIVE」と「Reality Accelerator」から、総額8,000万円の資金調達を実施した。同社のKiZUKAIは、LTV/解約率を改善するための専門ツールだ。AIにより「解約の可能性が高い顧客」を抽出し、対象顧客に先読みしたアプローチを行うことで、解約率の改善に取り組むことが可能となる。同社では、データ分析のリテラシーがなくても、より手軽に高度分析ができる便利なツールだとしている。

解約率が16.2%が改善した事例も

KiZUKAIの概要は次の通りだ。AIアルゴリズムが顧客行動を自動分析し、顧客の解約傾向を明らかにする。また解約傾向(顧客ニーズ)が同様の顧客リストが自動作成されるため、それぞれに適したコミュニケーション施策の検討・実施が可能になるという。また解約の要因も把握できるので、サービス改善にも有効だとしている。

2019年12月のサービスリリースから大手企業を中心に導入が進み、実際に解約率が16.2%が改善した顧客事業体もいるという。ほかにも「分析時間は2週間から1時間になった」「分析結果により解約に起因している機能がわかり解約率の改善プロジェクトが進んだ」「今まで顧客全体に一斉送信していたコミュニケーションが最適化されたことにより、解約率の改善につながった」といった、生産性や定性的効果にも大きく貢献したとのフィードバックがあったそうだ。

エンドユーザーの体験価値を豊かにする

今回の資金調達に際し、各キーパーソンから次のようなコメントが出されている。

KiZUKAI 代表取締役 山田 耕造 氏

「サブスクリプションサービスにとって継続率(≒解約率)は非常に重要なテーマになりますが、それを成功させるためには膨大な顧客データを分析して、要因を把握した上で、顧客との関係構築をしていく必要があります。しかし顧客分析には、高度なシステムおよびそれを扱うハイスペック人材が必要となり、なかなか企業活動に根付かないというボトルネックがありました。KiZUKAIを使えば、高度な分析を自動化でき、顧客の今の状態が可視化されるので、手間な分析には時間をかけずに、継続率(≒解約率)を改善するためのアクションに注力することが可能になります。

顧客分析やそこからの改善による企業課題の解決を通して『良い顧客体験を増やす』ということを実現していきたいと考えています。あらゆるサービスにおいて、エンドユーザーの体験価値を豊かにすることを目的としています。KiZUKAIはビジネスの課題を解決しながら、顧客にとって豊かな体験が増えていく今の時代に必要不可欠で暖かいサービスです。今回の資金調達を機に、より顧客ニーズに合うプロダクトの開発と組織体制構築を加速させ、KiZUKAIをご利用いただく多くのサービスにとって、必要不可欠なパートナーとなっていきたいと考えています」

STRIVE代表パートナー 堤 達生 氏

「今後様々なサービスがサブスクリプション化していく中で、“解約率”のコントロールは、経営の最も重要なアジェンダの一つになると思っています。そんな中、山田さん率いるKiZUKAIは、その課題にダイレクトに答えてくれるプロダクトを提供してくれています。これからのサブスク化社会における必須サービスになってくれることを期待しています!」

インベストメントマネージャー 古城 巧 氏

「山田さんと初めて議論させていただいたとき、”カスタマーエクスペリエンス最大化”の考え方やアプローチについて、高解像度かつとても分かりやすくご説明いただいたのは記憶に新しいです。この際、このご知見は、サブスクリプションサービスやECが増えていく世の中において、必ず必要になるとも思いました。そして、山田さんと開発力の高い永山さんが組むことで、SaaSプロダクトとし世の中に拡げていけると信じております。KiZUKAIを通じて、お客様の継続率/解約率という経営課題を解決すると同時に、より良い顧客体験を増やし、豊かな社会を実現してくださると期待しております。我々もKiZUKAIのミッション実現に向け、事業戦略策定や体制強化などのご支援をできればと考えております」

Reality Accelerator 代表パートナー 郡 裕一 氏

「KiZUKAI社に投資させて頂いたのは、まず代表の山田さんのこのビジネスに対する知見の深さ、そしてCTO永山さんの開発スピードの速さが決め手でした。サブスクリプションのルネサンスが起きている昨今、顧客を満足させること、そしてその結果としての解約率(チャーンレート)はビジネスの根幹となっています。弊社の投資先もサブスクリプションが多いですが、リアルビジネスでは顧客と対面して言語/非言語のコミュニケーションによって不満を感じ取ることができますが、オンラインでは『目に見えない不満』を顧客ごとに感じることは難しいことであり、顧客数も莫大なため把握には大きなコストがかかっていました。KiZUKAIを使えば、AIによって『見えない不満』を持っている顧客を簡単に割り出し、個別に不満の元をお伺いし、対処することが出来ます。また解約だけでなく、アップセルについても同様に、ニーズがある顧客のみにアプローチすることで顧客も企業側もハッピーになれます。ぜひサブスクリプションサービスをされている方に、KiZUKAIを利用いただきそのパワーを感じていただきたいです」

ECとも親和性が高く、幅広いビジネスにおいてサービス提供が進んでいるサブスクモデル。一方で、そのビジネス展開上のデータ分析には、同社が指摘するような様々な課題もあった。今回の資金調達で、顧客ニーズに合うプロダクトの開発と組織体制構築が加速されるものとみられ、今後の新たな展開にも注目と言えそうだ。


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