メルカリが台湾における新たなチャネルを構築 BEENOSがアジア発ECモール『Shopee』の台湾における公式ショップ出店をサポート

ECのミカタ編集部

株式会社メルカリ(マザーズ:4385、以下メルカリ)とBEENOS株式会社(東証一部:3328、以下BEENOS)は、BEENOSがメルカリのアジア発ECモール「Shopee」の台湾における公式ショップ出店をサポートし、出品を開始した。

手軽にメルカリから海外への販売が可能に

メルカリとBEENOSは、「メルカリ」で出品された商品を世界100以上の国・地域に販路拡大すべく2019年11月より業務提携を実施した。その第二弾としてBEENOSがメルカリの東南アジア・台湾最大級のECモール「Shopee」の台湾における公式ショップ出店をサポートし、出品を開始した。

BEENOSグループは「Shopee」とも業務連携しており、パートナーとして日本企業のShopee出店をサポートしている。メルカリの「Shopee Taiwan(蝦皮購物)」での商品取扱にあたり、BEENOSの完全子会社が運営する越境ECサポートの代理購入サービス「Buyee」とShopeeがシステム連携をする。また、BEENOSグループが翻訳、海外発送、問合せ対応などをサポートすることにより、「メルカリ」の国内出品者は特別な対応をすることなく販売機会の拡大が見込まれるとしている。

メルカリ出品商品の一部をShopeeに掲載

メルカリ出品商品の一部をShopeeに掲載

今回の提携では、「メルカリ」と連携しているBEENOSグループが運営する代理購入サービスBuyeeが、「Shopee」とシステム連携し、「メルカリ」に出品されている一部の商品をShopeeに掲載する。

掲載する商品ページはShopeeの規則にのっとり、同社グループが翻訳、適正化し、現地のユーザーからの問い合わせも同社グループが対応する。台湾のユーザーから受注した商品は、Buyeeがメルカリにて台湾のユーザーの代わりに購入手続し、Buyeeの倉庫に届いた商品を検品、梱包した後に台湾へ発送するため、「メルカリ」の出品者は特別な対応をすることなく販売機会の拡大が見込めるという。

広がるメルカリの販売チャネル

BEENOSでは、今回の施策実施の背景として次のように述べている。

「2019年11月よりメルカリはBEENOSの完全子会社が運営する越境ECサポートの代理購入サービス『Buyee』との連携を開始し、『メルカリ』に出品された商品は100か国以上の国・地域からの購入が可能となりました。Buyeeは連携翻訳、海外発送、お問合せ対応などをサポートしております。『メルカリ』の幅広い商品数も一因となり、連携開始時よりアジア圏を中心としたお客様より高く支持され、流通を伸長させてまいりましたが、さらなる需要が見込まれています。

BEENOSグループは、モノ・人・情報を『日本から海外へ』、『海外から日本へ』と双方向に繋ぐグローバルなビジネス展開を強みとしておりますが、特に、中核事業であるグローバルECサービスの運営において、BEENOSグループの代理購入サービスとのシステム連携により海外のマーケットプレイスに販路を拡げ、世界中への流通を実現する一気通貫した販売チャネルの構築を目指しています。

当社は、台湾、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナムの5か国でショッピングアプリダウンロード数No.1を誇り、2015年からオーダー数が約80倍と急成長を遂げている東南アジア・台湾最大級のマーケットプレイス『Shopee』と戦略的に業務連携をしており、このたびメルカリのアジア圏での販売の強化のため、『Shopee Taiwan(蝦皮購物)』への『メルカリ』の出店をサポートいたしました。

これにより、台湾から『Shopee』上で『メルカリ』の一部商品を閲覧・購入することが可能になります。昨今の情勢より、越境ECの市場規模が拡大しております。今回の提携により、メルカリの国内出品者の販売機会の拡大を図り、海外のお客さまのさらなる満足度向上を図ってまいります」

国内のリユースECをリードしてきたメルカリがBEENOSとの提携を通して、新たに台湾での販売チャネルを構築したことになる。これまでもメルカリは、英米などを中心に独自に海外展開してきたが、先に英国における活動から撤退するなど、国内での破竹の進撃とは裏腹に、海外展開では、その勢いを発揮しきれていなかった。今回の施策で同社としての新たな展開の足掛かりとなるか、大いに注目と言えそうだ。

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