自社開発なしでLINE APIが使える「LINE マーケットプレイス」を提供開始
LINE株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:出澤 剛)は15日、LINE APIと接続できるアプリを集めた「LINEマーケットプレイス」の提供を始めた。アプリをダウンロードすれば、公式アカウント上で注文受付や問合せ対応などができるようになる。
LINE APIがアプリの形で使える
従来は、LINEが公開していたAPIを自社開発したり、外部に開発を依頼したりして自社で使えるよう作り替える必要があった。
LINE マーケットプレイスでは、アプリ提供企業がすでに「完成形」でアプリを出品している。EC事業者は、自分たちの課題にあったアプリを購入・導入することができる。アプリ開発の手間も省けるので、利用開始までの時間も短縮することができる。さらにオンライン上で完結できるのが特長だ。
今回は、
「メッセージを効果的にする」
「予約を受付する」
「注文を受付する」
「問い合わせに対応する」
「イベントで利用する」
「採用活動に利用する」
「店舗で活用する」
「キャンペーンを行う」
の8カテゴリー、19のアプリから提供を始めた。今後カテゴリ・アプリの数を拡充していく予定だ。
2021年1月ごろには、企業向けの「運用サポートパック」制度を導入。各アプリケーションごとの導入実績などに基づき、利用ニーズに応じたレコメンドを行うなど、LINE側から積極的な情報発信もする。
中小規模事業者にメリット
LINE APIはもともと、資本力や技術力を持った大企業向けに提供したサービスだった。
「LINEマーケットプレイス」では目的や活用シーンごとのカテゴリ別に最適な解決策を個別に選択できるため、中小企業にとっても活用しやすくなったことが大きな前進だ。
中小企業向けのオンラインセミナー「LINE SMB DAY」に登壇した池端由基・LINE執行役員は「(LINEマーケットプレイス)は手軽に簡単にスムーズに悩みを解決するプラットフォーム」とし、利用を呼びかけた。