企業のファンになる要因、ブランドを知ったきっかけ1位は? ネオマーケティングが最新調査結果を公表

ECのミカタ編集部

株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は、021年1月21日(木)~2021年1月23日(土)の3日間、20歳~69歳の男女1000人を対象に「ファンづくり」をテーマにしたインターネットリサーチを実施し、その内容を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施

調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、20歳~69歳の男女で、ファンだといえるメーカー(企業)・ブランドがある人を対象に実施

有効回答数:1000名

調査実施日:2021年1月21日(木)~2021年1月23日(土)

Q1.ファンであるメーカー(企業)・ブランドに対して、あなたが行ったことがあることをすべてお答えください。(複数回答)【n=1000】

Q1.ファンであるメーカー(企業)・ブランドに対して、あなたが行ったことがあることをすべてお答えください。(複数回答)【n=1000】

まずは、ファンであるメーカー(企業)・ブランドに対して、行ったことがあることについてだ。「新商品・サービスを定期的にチェックする」は約6割、「定期的に購入する」は約4割と、定期的にアクションを起こす人はやはり多いようだ。

「その企業・ブランドの商品をプレゼントする」と回答した人が約1割、「SNS・動画配信サービスでその企業・ブランドについて発信する」と回答した人は1割弱と、それぞれ多くはないものの、知人など自分の身近な人には勧める人が一定数いた。

Q2.ファンである企業・ブランドが販売しているものをすべてお答えください。(複数回答)【n=1000】

Q2.ファンである企業・ブランドが販売しているものをすべてお答えください。(複数回答)【n=1000】

続いて、ファンである企業・ブランドが販売しているものについてだ。「衣服」が最も多い結果となり、続く「靴・バッグ・小物類」や「食品・飲料」に10ポイント以上も差を付けた。

「美容・コスメ」「医薬品」のように、使用すると第三者からはブランドが分からないものよりも、「衣服」等のように形を変えずそのまま第三者の目に触れるもののほうが、自己形成の上で重要なものととらえられ、より企業・ブランドへのこだわりが強くなる可能性がある。

Q3.あなたが、企業・ブランドのファンになった要因をすべてお答えください。(複数回答)【n=1000】

Q3.あなたが、企業・ブランドのファンになった要因をすべてお答えください。(複数回答)【n=1000】

企業・ブランドのファンになった要因についてだ。「サービス・商品の品質」が7割を超え圧倒的に多い結果となった。現状では、企業・ブランドのファンになるうえで、そのサービスや商品には一定の品質は必要不可欠だといえそうだ。

続いて「ブランドの世界観」が3割を超えているが、自由回答にて浮かび上がってきたキーワードとして「商品・サービスの一貫性」「独自性」「こだわり」があった。

商品のパッケージや広告デザインを考える大前提として、誰のためのブランドなのかというターゲットの設定、他ブランドとの立ち位置の設定を明確にし、明確な世界観を構築・訴求する必要がありそうだ。

Q4.あなたがファンとなった企業・ブランドを知ったきっかけとして、あてはまるものをすべてお答えください。(複数回答)【n=1000】

Q4.あなたがファンとなった企業・ブランドを知ったきっかけとして、あてはまるものをすべてお答えください。(複数回答)【n=1000】

ファンとなった企業・ブランドを知ったきっかけについてだ。最も多いのは「テレビCM」で21.3%となったが、続く「SNS」とはわずか1.3ポイント差という結果となった。テレビCMの影響はいまだ強いものの、SNSがそれに匹敵する存在となっていることが分かる。

また、「知人・家族・パートナーの紹介」は19.8%と、こちらも「テレビCM」「SNS」と同じく約2割の人に影響を及ぼしていた。気に入った企業・ブランドは身近な人に紹介することが多いのがうかがえる。19.8%という数値は雑誌やテレビ番組等などの他メディアよりも高く、身近な人からの紹介が認知経路としていかに重要かが推察できる。

Q5.ファンとなった企業・ブランドを知るきっかけとなった情報を発信していたのは誰ですか。(複数回答)【n=261】

Q5.ファンとなった企業・ブランドを知るきっかけとなった情報を発信していたのは誰ですか。(複数回答)【n=261】

ファンとなった企業・ブランドを知ったきっかけが「SNS/ブログ/動画共有サービス」の人に、知るきっかけとなった情報を発信していた人を聞いた。知ったきっかけとしては、「企業・ブランド」が最も多く7割以上を占め、「一般人」が約4割、「知人・家族・パートナー」も約2割という結果となった。

また、「インフルエンサー・著名人」「一般人」「知人・家族・パートナー」きっかけで企業・ブランドを認知した人に、きっかけとなったその人自身をファンだと思ったかについて聞いた。その結果、「ファンだと思った」が7割以上を占めていることから、ファン目線の発信が認知要因の一つとして貢献していることが分かる。

Q6.あなたは、過去ファンだった企業・ブランドで、現在はファンではなくなったものはありますか。(単数回答)【n=1000】

Q6.あなたは、過去ファンだった企業・ブランドで、現在はファンではなくなったものはありますか。(単数回答)【n=1000】

過去にファンだった企業・ブランドで、現在はファンではなくなったものがあるか聞いた。6割以上はファンをそのまま継続しているという結果だった。反対に、現在ファンでなくなった人は全体の3割となった。一度ファンになった人は、一定の期間が経過しても半数以上はファンであり続けることになる。

Q7.世間で流行している商品・サービスについて、あなたの行動にあてはるものをお答えください。(単数回答)【n=1000】

Q7.世間で流行している商品・サービスについて、あなたの行動にあてはるものをお答えください。(単数回答)【n=1000】

世間で流行している商品・サービスについてだ。「試すことが多い」「やや試すことが多い」と回答した人は44.0%、「あまり試すことはない」「試すことはない」と回答した人は24.6%だった。

まとめ

調査結果にあるように企業・ブランドのファンになった要因について、「サービス・商品の品質」と回答した人が70%以上、「ブランドの世界観」と回答した人は約30%となった

また企業・ブランドのファンになった要因は、「サービス・商品の品質」と回答した人が75.2%、「ブランドの世界観」と回答した人は32.0%だった。ファンになるうえで品質は必要不可欠で、そこにさらにブランド独自の世界観が求められると言えそうだ。

さらにファンとなった企業・ブランドを知ったきっかけは、「知人・家族・パートナーの紹介」はテレビCM・SNSと並び約2割となった。ファンとなった企業・ブランドを知ったきっかけについては、「テレビCM」が21.3%、「SNS」が20.2%、「知人・家族・パートナーの紹介」は19.8%だった。これらの差はわずか1%前後で、CMやSNSにと並んで「身近なファン」の存在は影響力を持っていることが明らかとなった。

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