アイレップと321が提携 ライブコマースに特化した“コマーサー”を育てる新プロジェクトが始動

ECのミカタ編集部

株式会社アイレップは、株式会社321と提携し、クライアント企業の新たなEC進出を支援するライブコマース事業を強化することを公表した。

アイレップ × 321

株式会社アイレップ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高梨秀一、以下アイレップ)は、株式会社321(本社:東京都渋谷区、代表者:菅本裕子、以下321)と提携し、クライアント企業の新たなEC進出を支援するライブコマース事業を強化することを公表した。また同時に “コマーサー”と呼ばれる新たなインフルエンサーの育成をおこなう「コマーサー育成プロジェクト」を共同で開始するとしている。

今回の事業提携では、アイレップの培ってきたライブコマースに関する知見と、321の強みであるライブ配信者の育成やキャスティング力を掛け合わせることで、国内におけるコマーサーの育成を通じて、クライアント企業のライブコマースの企画からキャスティング、配信、販売までをよりよく支援することに両社の想いが共鳴し、実現したものだという。

プロジェクトの概要

プロジェクトの概要

プロジェクトでは、今後コマーサーを育成する方向性として、「外部コマーサー」と「インハウスコマーサー」とわけ、それぞれに対して育成プログラムを展開していくという。外部コマーサーとは、現在株式会社321や他の事務所に所属しているインフルエンサーを指し、インハウスコマーサーとは、現在企業に所属し、自社のマーケティンブ活動の一環としてライブコマースの番組に出演する人を指すとのことだ。

◆育成対象

・ 株式会社321に所属するインフルエンサー
・ 他事務所に所属するインフルエンサー
・ 企業に所属し、今後コマーサーを目指したい人
・その商材・ブランドを熱意もって語れる人
・コマーサーに興味のある人

ライブコマースに特化した“コマーサー”を育てる

公表に際してアイレップでは次のように述べている。

「昨今、生活者のオンラインでの購買行動が加速化し、顧客接点のデジタル化が急速に進んでいます。こうした流れから、ライブ配信とECを組み合わせた新たな販売形態であるライブコマースが改めて注目を集めています。アイレップは、これまでにもライブコマースの分野に先行して取り組んでまいりましたが、この度、“ゆうこす”が代表を務め、ライブ配信に強みを持つ株式会社321との提携により当事業を強化いたします。また、ライブコマースにおいて、キャスティングは重要な要素のひとつですが、通常のSNS上のインフルエンサーと、ユーザーとコミュニケーションを取りながら商品・サービスの販売を促すことができる配信者は異なることから、キャスティングが難航するケースが少なくありません。

当社では、『コマーサー(commercer)』という概念を定義しています。これは、フォロワーの多いインスタグラマーやYouTuberではなく、リアルタイムにユーザーの質問やコメントに応えながら商品・サービスを自身の言葉で伝えるライブコマースに特化した配信者を指します。コマーサーは、企業の商品・サービス・ブランド理解のほか、視聴者の気持ちの醸成やエンゲージメントの醸成、動画配信後のコンテンツマーケティングまで、ワンストップでトータルに対応できる人材です。このコマーサーの定義に当てはまるキャストが現状では少ないことから、ライブ配信の開拓者であり、インフルエンサー“ゆうこす”として活躍する、菅本裕子 氏が運営する321と協働し、コマーサーの育成をサポートする体制を整えました」

自社のWebサイト、ソーシャルメディア等を用いてライブ配信をおこない、ユーザーとのコミュニケーションを図りながら自社のサービス・商品への理解促進やエンゲージメントを獲得し、購買につなげられるライブコマース。視聴者はリアルタイムに質問やコメントをしながら商品を購入できる点もメリットとなり、EC市場において特に注目される手法のひとつだ。

アイレップはまた、互いの事業活動において密接に連携していくことで、国内でのライブコマース文化の醸成を目指していくとしており、ECの販売手法に新たな風を吹き込むことになりそうだ。

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