成果20%アップも Web・アプリの顧客満足度を最大化する『conomi-optimize』の提供を開始

ECのミカタ編集部

株式会社ブレインパッドは、企業のマーケティング活動を支援するデータビジネス・プラットフォーム「Rtoaster(アールトースター)」にて、強化学習を用いて閲覧者ごとにウェブサイトやスマートフォンアプリの表示コンテンツを最適化する新機能「conomi-optimize(コノミ・オプティマイズ)」の提供を開始した。

先行導入した企業で成果20%アップも

「conomi-optimize」は、「Rtoaster」が標準提供するコンテンツ最適化アルゴリズムを、用途に合わせてより詳細にカスタマイズすることが可能だ。

「これまで以上に細かい単位でレコメンド精度を高め、満足度の高い顧客体験を提供したい」「手間暇をかけて細かくA/Bテストを行わなくても最大の成果を出したい」といった課題を持つマーケティング担当者に向けた機能となる。

また「conomi-optimize」は、パイロットユーザーとして複数社に先行導入されており、従来のコンテンツ最適化アルゴリズムよりもさらに20%以上成果が向上するなどの効果が得られているという。

高い成果を実現する「conomi-optimizeとは

高い成果を実現する「conomi-optimizeとは

ウェブサイトやスマートフォンアプリには、同一ページ上に「会員登録」「購買」などにつなげるための複数のコンバージョン(CV)ポイントが存在する。

会員登録に導くために有効な表示パターン、購買に導くために有効な表示パターンはそれぞれ異なるため、ページの成果を最大化するには、CVポイントごとに小まめにA/Bテストを行うのが一般的だ。

しかし、A/Bテストは結果が出るまでに一定の時間と手間がかかるうえ、テスト中には成果の低い選択肢を取り続けることになり、満足度が低い顧客体験を提供し続けてしまうという課題があった。そこでブレインパッドが開発したのが、CVポイントごとの成果を自動で最大化させる「conomi-optimize」だ。

「conomi-optimize」の特徴は次の通りだ。

◆目的とするCVポイントごとにコンテンツ表示比率を最適化

「conomi-optimize」を使うと、特定のCVポイントへ誘導する最適なコンテンツ表示比率を個別に算出することができる。この結果は「Rtoaster」によりウェブサイトやアプリに即時に反映される。最適化のアルゴリズムには多腕バンディットアルゴリズムの一種を採用し、精度の高いパフォーマンスを実現する。

◆強化学習の学習方針を柔軟にカスタマイズ可能

どのコンテンツが「最適」かは、商材特性や表示箇所によって異なる。SNSやテレビ番組などによる突発的な短期トレンドに合わせるか長期的な勝ち筋に合わせるかなど、過去データの分析結果から、最適な学習対象期間や学習率をビジネスモデルや顧客傾向に基づき設定することで、各社の方針に合わせたカスタマイズができる。

◆蓄積された行動データを用いてすぐに実践できる

「Rtoaster」に既に蓄積されているウェブやアプリの行動データを用いて最適化学習をするため、新たに学習データの取得やセグメンテーションをすることなく、スピーディーに「conomi-optimize」の最適化結果をウェブやアプリに反映することができる。

SNSなどでのトレンドをすぐにキャッチアップ

さらに「conomi-optimize」は、学習期間や学習率をカスタマイズしておくことで、突発的な変化が起こる状況においても即座に表示させるコンテンツを最適化することができるという。

例えば自社のことがテレビに取り上げられ、短期間の間にアクセスが集中するような場合においても、すぐに最新データを組み込んで最適なコンテンツを表示させることで、機会損失を防ぐ。

また同社は、ブレインパッドの今後について、顧客企業が保有する施策データなどを「Rtoaster」のCDPに投入することにより、さまざまな施策を高度に最適化していくことが可能となるよう、「conomi-optimize」を強化していくとしており、これからの展開にも注目と言えそうだ。

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