クラウドWMS「ロジザードZERO」と「ラピュタAMR」が自動連携 導入期間短縮、コスト軽減が可能に

ECのミカタ編集部

ロジザード株式会社は、同社が提供するクラウド倉庫管理システム(WMS)「ロジザードZERO」と、ラピュタロボティクス株式会社が提供する自律走行ロボット(AMR)「ラピュタAMR」の標準連携が実現したと発表した。これにより、導入期間の短縮、コストの軽減を実現し、AMRの導入ハードルが下がるとしている。

ロジザードZEROとラピュタAMRが連携

ロジザード株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:金澤 茂則、以下「ロジザード」)が提供するクラウド倉庫管理システム(WMS)「ロジザードZERO」と、ラピュタロボティクス株式会社(東京都江東区、代表取締役CEO:モーハナラージャ・ガジャン、以下「ラピュタロボティクス」)が提供する自律走行ロボット(AMR)「ラピュタAMR」の標準連携が実現した。

これにより、導入期間の短縮、コストの軽減が可能となり、AMRの導入ハードルが下がるという。

連携がもたらす効果

物流ロボットの導入においては、現場への導入スピードや開発コストが課題となる。ロジザードは、その課題を解決するキーワードは「標準化」と考え、物流ロボットとの標準連携を進めてきた。

今回、「ロジザードZERO」が「ラピュタAMR」と標準連携したことで導入スピードの短縮が実現する。

また、物流ロボティクスサービスRaaS(Robotics as a Service)を提供するプラスオートメーション株式会社(東京都港区、代表取締役社長:飯間 卓、以下「プラスオートメーション」)と取り組むことで、AMRをサブスクリプション型のサービスとして提案できるようになったという。

ロジザードZERO・ラピュタAMR連携概要

事業者は、商品を出荷する際のピッキング時に「ラピュタAMR」を活用できる。運用によってはペーパーレスなピッキングも可能となる。

◆運用の流れ
出荷指示情報をもとに、ロジザードZEROからピッキングに必要なロケーション情報と商品情報、個数をラピュタAMRにデータ連携する。ラピュタAMRではデータを受け取ったタイミングでオリコン番号を紐づけ、人と協働してピッキングを開始する。

すべての商品のピッキングが完了すると、ラピュタAMRが検品場まで商品を運び、ロジザードZEROにオリコン情報を含んだデータが連携される。そこからはロジザードZEROを使った通常のハンディターミナル検品に進む。

◆ペーパーレス
商品が全てラピュタAMRのオリコンに入る大きさ、重さの場合はペーパーレスでのピッキングが可能。人やフォークリフト等で運ぶことが必要な商品の場合は、ピッキングリストを出力する。

例えば、大型のテレビとリモコンをピッキングするとなった際は、リモコンのみをラピュタAMRエリアからピッキング、検品のタイミングで大型商品エリアにある大型テレビ用のピッキングリストが出力される。

物流業界では、ロボットやAIの活用により自動化が進む一方、ロボットの導入には経済的・時間的コストが障壁となり、物流ロボットの導入を断念していた事業者も少なくなかった。

今回の連携により、導入障壁が低減され、より多くの事業者がロボティックスの恩恵を受けられることを期待したい。

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