イープラスが「お酒の通販サービス」を開始、「エンタメ×お酒」を推進
チケット販売サービス「e+(イープラス)」を運営する、株式会社イープラス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:倉見尚也、以下「イープラス」)は、「お酒の通販サービス」を提供開始したと発表した。
同社は今後、配信プラットフォーム「Streaming+」でのお酒付き配信チケットの販売など、お酒とエンタメと融合させた企画の実施を検討しているという。
イープラスがお酒通販サイトをオープン
イープラスでは、試飲会や飲食イベントの委託が年々増加しており、多数のチケットを販売してきた。
かねてより、主催者からは「イベント後にお酒を継続的に販売したい」という要望、イベント参加者からは「試飲して気に入ったお酒を当日購入し持ち帰るのではなく、配送してほしい」という要望が多数あったという。
そこで、試飲会・飲食イベントの事前事後にもお酒の通販ができるサービスを提供するため、酒類販売小売業免許を取得し、通販サイトをオープンした。
まずは「初夏のお酒祭り」と題し、京都の老舗酒蔵の協力を得て、本サイトでしか購入ができない限定品などを販売する。販売開始は2021年5月12日10時を予定している。
イープラスお酒通販サイト
https://eplus.jp/osake/
エンタメ業界とお酒グルメ業界の架け橋に
同社は今後、お酒の通販にとどまらず、エンタメと融合させた企画の実施を予定している。
配信プラットフォーム「Streaming+」でのお酒付き配信チケットの販売、渋谷道玄坂のライブレストラン「eplus LIVING ROOM CAFE&DINING」での試飲会イベントの企画、エンタメ特化型ニュースメディアサイト「SPICE」と連動した記事掲載、アーティストとのコラボイベント企画や、オリジナルラベル事業などのビジネスに発展させ、「エンタメ業界とお酒グルメ業界を結ぶための架け橋」としての役割を果たす狙いだ。
コロナ禍で打撃を受けたイベント主催者・酒蔵を支援
株式会社イープラス 執行役員 中野拓人氏は次の通り述べている。
「当社はチケット販売事業を中核に事業を拡大してまいりましたが、コロナ禍において、大きなダメージを受けているイベント主催者様・酒蔵様を支援させていただきたいという強い思いから、このたび、お酒通販サイトをオープンする運びとなりました。
今後、酒類商品販売が可能となることで、エンターテメント事業とお酒業界の掛け合わせを実現させます。COVID-19の収拾を祈るとともに、チケットをはじめ、お酒販売事業など、エンタテインメントや飲食に関わる皆様にとってのトータル・プラットフォームとして、引き続き尽力してまいります」
近年、一見畑違いに思える業種・企業によるECへの参入が加速している。今回のイープラスの参入もそのひとつだが、試飲会や飲食イベントの主催を通じた酒蔵とのコネクションなど、ECビジネスに活用できる武器は豊富にある。
同社のように、イベント業界ならではのリソースや企画力を強みに、業界を横断する施策に挑むパイオニアの登場で、ECの可能性もさらに広がっていくことだろう。