ラクスルとダンボールワンがアカウント連携開始 印刷・集客・梱包領域のデジタル化を加速

ECのミカタ編集部

ラクスル株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長CEO:松本恭攝)は、国内シェアトップクラスの梱包材プラットフォーム「ダンボールワン」を運営する株式会社ダンボールワン(本社:代表取締役:辻俊宏、以下「ダンボールワン」)と資本業務提携契約を締結した。

ラスクルの130万顧客にダンボールワンもアプローチ

印刷関連サービスを展開するラクスル株式会社は、「ダンボールワン」を運営する株式会社ダンボールワンと資本業務提携契約を締結した。

この提携後、「ラクスル」の印刷・集客サービスを利用している顧客に対し、ダンボール・梱包材という新たな商品を届けられるように、今回、アカウント連携サービスを開始した。

これらを通してラクスルは、マーケティング、プロダクト開発、SCMの強化などのノウハウを共有し、積極的な支援を行うことで顧客価値の最大化を図るとしている。
 
「ダンボールワン」は、国内シェアトップクラスの梱包材プラットフォームだ。日本全国のダンボール製造会社、梱包材メーカーと提携し、日本全国に業界最大規模の工場ネットワークを保有。機械の非稼働時間を活用して製造することで、コストは最大90%削減につながっているとしている。

小ロットから大ロットまで対応し、個人からオフィス需要まで幅広いユーザーに、高品質な段ボール・梱包材を低価格で提供している。

ラクスルは、業務提携、アカウント連携によるメリットとして、次のように述べている。現在130万人を超える「ラクスル」を利用している顧客に、ダンボール・梱包材という新たな商品を届けることが可能となる。

同社の会員は、EC事業者やメーカーも多く、印刷、集客だけではなく、梱包資材まで一気通貫でサポートできることはサービスの価値を向上させることとなる。

また、今回のアカウント連携によって、「ラクスル」のアカウントを利用して「ダンボールワン」サービスの会員登録・ログインができるようになった。顧客は、同一アカウントによって、登録の必要もなくスムーズな利用が可能だ。

「ビジョンを共有し、さらなる高みを目指す」

ラクスルは、資本業務提携に至った背景として次のように述べている。

「当社が提携した理由は、以下の3つです。1つ目は、ダンボールワンの圧倒的な事業成長スピードです。ダンボール・梱包材の領域は、似ているようで全く性質が異なるビジネスであり、これまで自分たちが切り拓くことができなかった領域でした。素晴らしい成長を遂げているダンボールワンと提携することで、その相乗効果によって、両社の成長スピードが加速できると考えています。

2つ目は、組織や体制の面でサポートできることがあるのではないかという点です。急激な成長には、オペレーションの負荷と人的不足がつきものです。当社は、こうした組織としての課題を過去に経験しています。その経験やナレッジの共有と、人的サポートをすることで、成長の加速を実現することが可能なのではないかと考えました。

3つ目は、目指す未来が同じであり、ビジョンを共有していたことです。ダンボールワンは、『古い産業にインターネットを持ち込むことで変えていこう』というミッションを掲げておられます。デジタル化が進んでいない伝統的な産業にインターネットを持ち込み、産業構造を変えることで、より良い世界にすることを目指している弊社のビジョンに共感いただいており、当社を好きでいてくださったことも大きな理由でした」

両社のシナジーがアカウント連携によってさらに強化されたことで、サービスにおける印刷、集客、ダンボール・梱包領域においてのデジタル化も加速し、ラクスルが目指す「ひとつの社会のインフラ」となるべく、そこへ向けた着実な一歩ともなりそうだ。

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