専用ECサイトを持たなくともネット販売ができる「Payment Links」をStripeがローンチ

ECのミカタ編集部

インターネットインフラの構築などを提供するサンフランシスコのグローバルテクノロジー企業であるStripeは、「Payment Links」のローンチを公表した。これは、企業が数クリックで支払いページを作成し、ノーコードで顧客とリンクを共有できる仕組みとなっている。

コードは1行も必要なし

同社によれば、Payment Linksを使うことによって、企業はコードを1行も書かずに、チェックアウトページへのリンクを即座に作成して、ソーシャルプラットフォームまたはダイレクトチャネルで支払いの受け入れを開始できるという。

つまり専用のWebサイトがなくても、あらゆる規模の起業家、クリエイター、企業がすぐに販売を開始し、よりスムーズにビジネスを展開することができることになる。

またPayments Linksのユーザーは、コンバージョンの最適化や高度な不正防止など、Stripeの収益プラットフォームの規模の恩恵を受けることができるとしている。

サブスク、クーポン、複数の決済手段にも対応

サブスク、クーポン、複数の決済手段にも対応

支払いリンクは、企業がStripeダッシュボードから直接カスタムし、チェックアウトページを生成でき、支払いページの作成プロセスを簡略化させることが可能だ。Webサイト、アプリ、またはコーディングスキルは必要ないという。

スタートアップ、個人起業家、クリエイター、その他の企業のいずれであっても、ユーザーは独自のブランドを使用してページをカスタマイズでき、定期支払い、ウォレット、クーポン、サブスクリプション、さらには複数の支払いオプションから選択できる。

SNSからも顧客にリーチ可能に

また、事業者やクリエイターは、ツイート、ニュースレター、またはその他のフォーラムにリンクを含めることで、ソーシャルメディアの閲覧者などからの支払いを受け入れることができる。

つまり、たとえばInstagram、Twitter、YouTubeなどのソーシャルメディアプラットフォームで販売している事業者は、コンテンツを利用している顧客に即座にリーチが可能となるのだ。

またPayment Linksは、185か国以上での支払いをサポートしているため、企業は所在地に関係なく利用できるという。今後、数ヶ月間でStripeは、さらに多くの支払い方法を追加して、企業が世界中のより多くの顧客にリーチできるようにする予定であるとしており、プラットフォーム企業がAPIを介して支払いリンクを利用できるようにする計画だとしている。

このようにPayment Linksは、ノーコードかつ専用のECサイトを持たなくともソーシャルメディアなどと連携してECビジネスを展開できる内容となっており、既存のEC構築・運用プラットフォームの在り方そのものをも変革し得る可能性も秘めていると言えそうだ。

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