SUPER STUDIOが18億円の資金調達を実施 EC/D2C支援サービス強化のために活用へ

ECのミカタ編集部

株式会社SUPER STUDIO(本社:東京都目黒区、代表取締役:林 紘祐、以下:SUPER STUDIO)はALL STAR SAAS FUND、Pavilion Capital Pte Ltd、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、株式会社アカツキ「Heart Driven Fund」、みずほキャピタル株式会社の計5社を引受先とした第三者割当増資により、総額18億円の資金調達を実施した。

さらなるサービス強化のために活用

同社は今回の資金調達について、内外のEC化やDX化の需要の高まりを背景に、SUPER STUDIOが支援をする企業の裾野を拡げていき、より多くのエンドユーザーの顧客体験を向上していきたいという思いから、より積極的な営業・採用活動、研究開発活動を推進するための増資に至ったとしている。

◆今回の増資を機に実施する施策

- エンジニア/セールスを始めとした全職種で人材採用を強化
- より幅広い顧客へサービス提供するためのシステム基盤の開発
- タクシーサイネージ広告をはじめとしたマーケティング施策
- 営業活動やサービス認知拡大施策の実施

幅広い領域でのECマネジメントに向き合う

幅広い領域でのECマネジメントに向き合う

現在、新型コロナウイルス感染症によるライフスタイルの変化が後押しになり、これまで先進国の中でもEC化が進んでいなかった日本でもEC/D2Cは需要や期待が高まっており、実際にこれまでオフラインメインで販売が行われていた領域でもEC活用が進んでいる。

しかし、実際のメーカー運営をするためにはブランディングや広告運用によるマーケティング全般の施策、サプライチェーンを構築するための製造、物流、梱包資材の調達、コールセンターでの顧客対応など、あらゆる領域のマネジメントが求められるのも事実だ。

なかには従来のメーカー運営ではあまり重要視されてこなかった要素が事業成功の鍵となることもあり、これらを実現するためには非常に多くの知見と人的資源が必要となる。

SUPER STUDIOはこのような課題を持つメーカーをワンストップで支援するために、ECプラットフォーム「ecforce」の提供や、マーケティングからサプライチェーンの構築を運用代行形式で支援する「ecforce teams」を提供している。

自社で多くのブランド運営をしてきた経験から、商品領域や販売方法を制限することなく支援できることが大きなアドバンデージだ。これまでは平均年商2億円の中規模〜大規模メーカーをメインに支援を行ってきたが、今後はより幅広い事業フェーズのメーカーを支援できるよう、システム開発を推進していくとしている。

コト、モノにかかわる全ての人々の顧客体験を最大化する

引受先からのコメント(順不同)

ALL STAR SAAS FUND マネージングパートナー 前田 ヒロ 氏

「投資の実行に際し、SUPER STUDIOのチームの皆さん、そしてお客様にインタビューをさせていただきました。その結果、お客様はもちろん業界全体に対する理解度の深さ、従業員の経営陣に対する信頼度の高さ、そしてカスタマーサクセスを強調したバリューが組織全体にしっかり浸透、共感されているということが非常に解像度高く見えてきました。SUPER STUDIOが提供する高品質なサービスを絶賛する既存のお客様の声も多く伺っています。これらは、SUPER STUDIOの非常に強い魅力であり、力の源となり、さらなる成長の重要な鍵となるでしょう。まだまだ普及の余地が大きいD2Cを始め、EC市場全体を支える重要なプラットフォームになると期待しています」

Pavilion Capital International Pte. Ltd. Head, Japan Investments CHOUN Chee Kong 氏

「『コト、モノにかかわる全ての人々の顧客体験を最大化する』というミッションに共感し、この度出資させて頂きました。自らがD2Cメーカーの運営で感じた業務上の課題をプロダクトの開発に反映しているため、業界のスタンダードになりうるサービスだと期待しています。今後日本以外の市場へのアプローチも視野に入れながらサポートさせて頂きます」

SMBCベンチャーキャピタル株式会社 投資営業第一部 次長 中野 哲治 氏

「SUPER STUDIO社は、創業来、複数の自社D2Cブランドを立上げ、多くのPDCAを回して来ました。『ecforce』は、彼らのTipsの積上げによって、徹底した事業者目線で開発されたSaaSとなっており、これまでほぼプロモーション無しで驚くような成長を遂げてきております。EC事業者の課題は100社100通り存在します。SUPER STUDIO社が事業者のEC戦略に最も寄り添うパートナーとして支持され、より一層のEC発展に寄与することを確信しております」

株式会社アカツキ 執行役員 「Heart Driven Fund」パートナー 石倉 壱彦 氏

「今後、DX化によって企業のECシフト・EC新規参入がさらに加速的に増える中で、ECに求められるソリューションが変化することが予想されます。SUPER STUDIOは、ECのシステム提供のみならず、商品企画〜決済まで、ECに求められるトータルソリューションを提供する強みを持っています。SUPER STUDIOのミッションである「コト、モノにかかわる全ての人々の顧客体験を最大化する」ことで、新時代のEC体験が創られていくと確信しています。SUPER STUDIOの皆様とともにハートドリブンな世界の実現を目指し、一緒に旅を楽しんで行きたいです!」

みずほキャピタル株式会社 代表取締役社長 大町 祐輔 氏

「SUPER STUDIO社は EC/D2Cビジネスの現場を知り尽くし、徹底した顧客目線で『ecforce』というプロダクトを磨き上げてきました。マーケットポテンシャルの大きいEC/D2C市場を背景に、日本のみならずグローバルに広がっていくサービスであると大いに期待しています。みずほキャピタルは、SUPER STUDIO社の「コト、モノにかかわる全ての人々の顧客体験を最大化する」というミッションの実現に向け、林社長を中心とした素晴らしいチームと共にみずほグループ総力をあげて尽力して参ります」

SUPER STUDIOは2017年にEC基幹システム「ecforce」(イーシーフォース)をリリースして以降、「コト、モノにかかわる全ての人々の顧客体験を最大化する」というミッションを成し遂げるべく、顧客であるメーカーならびにエンドユーザーの顧客体験を向上するための仕組みづくりを継続して進めてきた。

システムの提供やD2C事業運営支援を通して、これまで多くのEC/D2Cメーカーの事業を支援。D2Cコンサルティング事業を通して自らがD2Cメーカーの運営で得た業務上の課題感をもとにecforceを始めとしたプロダクトの開発に活かしてきた。今回の資金調達によって、同社のこれまでの資産をもとに、さらに大きな飛躍がもたらされることになりそうだ。

ECのミカタ通信21号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事