新しい購買体験を提供する“無在庫”店舗システム『CONTACT STORE』がリリース
「PATRA OWNERS」を運営するPATRA inc.は、PATRAのプラットフォーム上に展開する20以上のD2Cブランドの体験型店舗を、全国の小売店に即時出店できるサービス「CONTACT STORE」をリリースした。
最短翌日発送、後でWeb購入もできる
「誰でもスマホで簡単にブランドを始められる」Eコマースプラットフォーム「PATRA OWNERS」を運営するPATRA inc.は、PATRAのプラットフォーム上に展開する20以上のD2Cブランドの体験型店舗を、全国の小売店に即時出店できるサービス「CONTACT STORE」をリリースした。
ONTACT STOREとは次のようなものだ。買い物に来た顧客は、スマホを操作してWebの画面で商品についての詳細・コーディネート・クチコミを閲覧する。購入する前に試着して、併設のフォトスポットで写真を撮ったり、併設のカフェスペースでスマホを触りながら商品についての多くの情報をインプットする。
その場で購入した場合、商品は最短翌日国内倉庫から発送される。また、店頭で見た商品はWeb上にログが残っているので、「あとからWebで購入」することもできる。
機能概要
◆店頭チェックイン機能
来店者は店頭のタブレット端末でWebの会員証をかざすと購入に使えるポイントがもらえるという仕組みが用意され、出品者は来店者のその後の店頭やECサイト上での行動をトラッキングすることが可能だ。
◆店頭購入機能
店頭での現金や各種決済方法での購入に対応しており、顧客は洋服のタグについているQRコードから購入手続きを行い、店頭での購入決済を完了するとSMS宛てに住所を入力するためのURLが送付される。店頭で直接、顧客の個人情報に触れないのでプライバシー面も担保される。
売り場としての店舗からユーザー体験を作り出す場へ
同社は、サービス開始の背景として次のように述べている。
「小売業のデジタル化が進み、Eコマースの売上は今後も拡大傾向に進むと予想されます。また、SNSが主な販売のチャネルとなることで、個人のインフルエンスを生かしたD2Cブランドが、スピードや集客力を武器に急成長を見せています。その中で、リアルの店舗の立ち位置は大きく変化しています。『売り場としての店舗から、ユーザー体験を作り出す場』への変化です。着てみる、触ってみる、接客を受ける、ブランドの雰囲気に触れるという体験はリアルでしか得られない情報を与え、ユーザーを熱狂させることができます。Eコマースが主体のブランドでもリアルの場はこれからも成長するために重要なファクターであり続けるはずだと考えています」
SNSでのマーケティングを生かしたアパレルD2Cブランドの多くは、商品あたりの在庫数が少なく、スピーディーな販売サイクルを持つことが常だ。そのようなブランドの販売効率を損なわずに即座に店舗へ展開するために、「CONTACT STORE」では無在庫店舗という形を取っているのだ。
無在庫であることで、販売データに基づき店頭のMDを週次・日次で変更することも可能になっている。また、この「CONTACT STORE」によって「どこでも、すぐに、小規模で」ショップをはじめることができるため、カフェや美容院などの空きスペースでもサンプル品を並べるだけ発売開始でき売上のアップセルにするものとなっており、D2Cのオムニチャネル施策にも寄与することで、そのビジネスを加速させることになりそうだ。