関通の倉庫管理システム「クラウドトーマスPro」が、独自APIを公開

EC・通販物流支援サービスを中心とした物流サービス事業の株式会社関通（本社：大阪府東大阪市、代表取締役社長 達城 久裕）は、同社が提供する倉庫管理システム「クラウドトーマスPro」において独自のAPIを公開したと発表した。

コスト削減や事務作業の工数削減が可能に

今回、クラウドトーマスProがAPIを公開することで、多数の基幹システムとクラウドトーマスProのAPI連携が容易になる。それによって、クラウドトーマスProと基幹システムを連携する際は、最低限のシステム改修でリアルタイムのデータ連携が可能となり、コストの大幅な削減が可能となる。

また、クラウドトーマスProと基幹システムをAPI連携することで、データ連携を自動で行うことができるようになる。それに伴い、これまで手動で行っていたデータのアップロード・ダウンロードといった事務作業の工数削減が実現できる。

API公開の背景に顧客ニーズの変化

同社は、今回のAPI公開の背景として、顧客ニーズの変化を挙げる。

従来の物流業界では、「物流管理システムは、販売管理システムの一部であったほうが経済管理が便利である」とされていた。しかし最近では、「集荷時間の問題、人手不足の問題などで発生した市場環境の変化に自社の物流現場を対応させたい」というニーズが増加している。また、EC需要の高まりにより、物流現場作業にも高速化・リアルタイム性が求められるようになっている。

そんな中、同社にはクラウドトーマスProのクライアントから「データ連携をスムーズに行いたい」という要望が多数寄せられていたという。

従来は入出荷のオーダーをまとめて連携するバッチ方式が主流だったが、「オーダー単位にリアルタイムでデータ連携したい」というニーズや、24時間365日受注している事業者では受発注業務の自動化ニーズも高まっていた。

そこで同社は、顧客のビジネス環境の変化に対応すべく、クラウドトーマスPro独自のAPIを開発し公開するに至った。

今後も開発を継続

現在は、商品マスタデータ、入荷指示・実績データ、出荷指示・実績データ、在庫データの取り込みを主としているが、今後はそれら以外にも顧客ニーズに合ったデータのAPI連携を可能にするべく、開発を進めていくそうだ。

クラウドトーマスは、2020年最もユーザーに選ばれた倉庫管理システムで「物流のプロが導入支援してくれる本当に現場で使えるシステム」として評価されている。今回の独自APIの公開により、時代に即した物流現場のニーズに応えるサービスとして、物流現場でのいっそうの活躍が期待される。