カゴ落ち対策の『カートリカバリー』が年間売上50億円を突破

ECのミカタ編集部

株式会社イー・エージェンシー(東京都千代田区、代表取締役:甲斐真樹、以下イー・エージェンシー)は、2021年8月25日、ECサイト向けに提供するカゴ落ち対策MAツール「カートリカバリー」経由の売上が、年間50億円を突破したことを公表した。

それにあわせて同社では、ECサイトのカゴ落ちによる機会損失状況を把握するため、利用状況を2020年4月から2021年3月の間で調査している。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

調査期間:2020年4月~2021年3月
調査対象:376サイト
調査方法:売上はカートリカバリー経由での売上額を引いて算出(送料等は含まない)。

「カゴ落ち」最大で売上比約3.4倍の機会損失

「カゴ落ち」最大で売上比約3.4倍の機会損失

一般的に「カゴ落ち(ユーザーが商品をカートに入れたにも関わらず購入に至らないこと)」の割合は70%と言われている。実際にカートリカバリーの利用状況でもカゴ落ち率は平均で約67.9%となっていた。また、カゴ落ちによる機会損失額を調査したところ、平均で売上の約2.5倍にのぼることがわかったそうだ。

4月~6月までのカゴ落ちによる機会損失額は約2倍前後となっていたが、7月と9月頃に差が広がり、10月~12月までは約2.2倍、2月、3月では約2.7倍ほど発生していた。特に差が広がった9月は、最大で売上の約3.4倍も機会損失していることがわかった。

2020年9月は、GoToトラベルが始まる時期となり、外出する機会が増えたタイミングだ。そのため、可能性としては外出するために、購入意欲が沸き、ECサイトで購入を試みるユーザーが増えたのかもしれないと分析している。また、2018年4月~2019年3月の機会損失額も売上の約2.5倍となった。

売上の約2.5倍がカゴ落ちしていると想定した場合、例えば、「カートインユーザー数が3,000人、月商が500万円のECサイト」では、カゴ落ちしたユーザー数は約2,046人、カゴ落ちによる機会損失額は約1,250万円発生している可能性があるとしている。

カゴ落ち対策MAツール「カートリカバリー」

カゴ落ち対策MAツール「カートリカバリー」

同社は、カゴ落ちによる機会損失を改善し、売上アップを実現するためには、カゴ落ちしたユーザーへの適切なアプローチが必要だとしている。イー・エージェンシーが提供するカゴ落ち対策MAツール「CART RECOVERY(カートリカバリー)」は、メールと広告をユーザーの購買検討意欲が高いタイミングで配信することによって、「カゴ落ち」したユーザーをサイトに呼び戻し、売上アップに貢献している。

カートリカバリーで送付しているメールの効果は、開封率43.42%~47.55%、クリック率11.69%~13.71%、コンバージョン率は3.05%~3.75%というサイトが多く、最大で16%のコンバージョン率となっているサイトもあるという。ECに付き物の「カゴ落ち」。その軽減を目指す上での選択肢ともなりそうだ。

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