リユース市場は2025年に3.5兆円規模へ ECやフリマアプリの成長が要因

ECのミカタ編集部

リユース業界専門紙を発行するリサイクル通信では、2020年のリユース市場規模の推計を行った。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

フリマアプリの伸び大きくホビーや家具家電が伸長

フリマアプリの伸び大きくホビーや家具家電が伸長

外出自粛による在宅時間の増加から、片付けに伴う買取やフリマアプリ利用が伸びた。ホビーや家具・家電が巣ごもり等の需要により大きく拡大。また密を避けるアウトドアやスポーツ関連の伸びも見られた。パソコンもテレワーク需要により回復していた。一方でインバウンド需要の消失や外出機会の減少等の要因が影響してか、ブランド品やカメラは前年を大きく下回った。

販売経路別では、店舗販売が前年比8.3%減と苦戦している。昨年4月の緊急事態宣言により休業や時短営業を強いられ、インバウンド需要が消失したことも打撃となった。

一方でEC販売を強化した事業者は多く、ネット販売のBtoCは2.0%増と前年超えとなった。またフリマアプリ等のCtoCは14.7%増と成長率はやや鈍化したものの拡大傾向が続いている。

リユース市場、2022年には3兆円規模に

リユース市場、2022年には3兆円規模に

同社によれば2020年の中古市場規模は、前年比2.5%増の2兆4169億円となった。新型コロナの影響により、商材や販売形態によって明暗分かれる結果となったが、全体では拡大傾向を維持した。10年間の年平均成長率は7.5%で、11年連続して増加傾向が続いている(住宅・自動車は対象外)。

その上でリユース市場は、2022年には3兆円規模となり、CtoCの市場規模がBtoCを上回る見込みだ。また、これまでの市場成長率を鑑み、2025年には3兆5000億円に拡大すると予測している。

リユース市場の認知拡大により、中古品売買が定着し、「SDGs」が追い風となっているリユース業界。持ち物の換金や割安な商品購入という経済合理性、再利用という環境配慮を両立するリユース市場の成長はこれからも続きそうだ。

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