YE DIGITAL、倉庫自動化に特化したWES『MMLogiStation』の提供開始へ

ECのミカタ編集部

YE DIGITALは物流倉庫の自動化促進に特化したWESである倉庫自動化システム「MMLogiStation」を開発し、11月25日より提供を開始することを公表した。

倉庫自動化とオペレーション最適化を実現

DXによる新たな社会づくりを推進している株式会社YE DIGITAL(本社:北九州市小倉北区 代表取締役社長:遠藤 直人)は、物流倉庫の自動化促進に特化したWESである倉庫自動化システム「MMLogiStation」を開発し、11月25日より提供を開始する。

倉庫自動化システム「MMLogiStation」とは、自動化設備の導入をスピーディに実現し、かつ、倉庫内のオペレーション全体の最適化を可能にするWES(倉庫実行システム)となっている。

「MMLogiStation」の特徴

「MMLogiStation」の特徴

同社がまとめる「MMLogiStation」の特徴は次の通りだ。

◆プラグインで簡単・スピーディに自動化設備を追加

メーカーを問わず主要な自動化設備の連携用の作業パーツを、「作業オペレーションデザイナ」上で使用できるプラグインとして提供する。

◆倉庫内すべてのオペレーションを管理&制御

作業オペレーションを細かい作業パーツとして提供。「作業オペレーションデザイナ」上でこれらの作業パーツを並べることで、業務手順の確認を行うと同時に、WESシステムを生成する。

◆デジタルツイン・シミュレーションで物流KPIを可視化

仮想空間上のシミュレーションで、生産性要素データを元にした稼働率や生産性などの分析が可能。

物流倉庫の抱える課題に応える最新のWES

公表に際して同社では次のように述べている。

「労働力不足や非接触化の要求、物量変動や小口化への対応など、物流業界で多様化するニーズに対応するには自動化が不可欠ですが、期待されるほど進んでいません。その大きな要因としてあげられるのが、倉庫管理システム(WMS)の変更にかかる時間とコストです。幅広い物流業務を管理するWMSシステムは、EC対応等で複雑化しており、従来のようにWMSをカスタマイズして最新の自動化設備を次々と導入するのは大変手間がかかります。

この課題を解決するために、自動化設備との連携機能・データ管理については、WMSから独立させてWESが担う方法が国内外で注目されています。YE DIGITALはそれに加え、倉庫内のオペレーション(人手が関与する作業)もWESで管理することで、倉庫全体の稼働率や生産性の向上に寄与するシステムを開発いたしました」

YE DIGITALは1978年の創業以来、高い制御技術でお客様の自動化システムの開発に携わってきた。物流市場においても自動倉庫等と連携したシステム開発で30年以上の実績がある。この豊富な経験をもとに、培ってきた設備制御技術とノウハウを集約し、倉庫システム「MMLogiFrame」を提供。今回提供を開始する倉庫自動化システム「MMLogiStation」は、そのアーキテクチャを刷新し、拡張性を高めた次世代の物流倉庫にふさわしい後継システムだと同社は位置づけている。

同社は今後、協業パートナーを広く募り、メーカを問わずに「MMLogiStation」とシームレスに連携可能な自動化設備も含めて販売を行っていき、デジタルツイン・シミュレーション機能の強化を進め、導入診断サービス等の提供の検討を進めるとしており、ECの生命線とも言える物流に新たな価値をもたらすことに期待したい。

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