STORECAST、ECサイト経由の店舗来店数と売上貢献を可視化する「来店計測機能」をリリース

ECのミカタ編集部

株式会社Pathee(読み:パシー、所在地:品川区西五反田、代表取締役:寺田真介)は、同社がが提供するチェーン向けデジタル店舗販促プラットフォーム「STORECAST(ストアキャスト)」において、Googleマップからリンクした自社ECサイト経由の店舗来店数を可視化できる新機能をリリースしたと発表した。

ECサイトの実店舗集客・売上への貢献を可視化

今回の来店計測機能のリリースにより、STORECASTを使ってGoogleマップを通じて店頭商品をオンライン化してマーケティングに活用することで、ECサイトがどれくらい実店舗集客および売上に貢献しているのかを可視化することができる。

来店計測機能をすでに導入済みの小売業クライアントでは、ECサイト閲覧者のうち約9%が店舗来店したことを可視化できているという。

中小事業者のOMO施策を促進

小売事業者が実店舗と自社ECを連動させたOMO施策を実施するには、自社ポイントカードやスマホアプリといったデジタルCRM施策による会員情報の一元化が必要だ。そのそのためにはECサイトの改修が必要になるなど、会員獲得やシステム整備に大きな投資が必要であり、中小事業者が気軽に導入できるものになっていなかった。

また導入済みの事業者であっても、会員化率が低いうちは効果測定が難しいため、実店舗と自社ECを連動させたキャンペーン実施のハードルになっていた。

しかし、来店計測機能を活用することで、自社ECを訪問した非会員を含む全ユーザーを分母にして、実店舗にどれくらい重複があるのかを可視化することができる。

Googleマップ無料診断キャンペーン

同社では、現在Googleマップの無料診断キャンペーンも実施中だ。Googleマップ上での店舗情報の掲載内容の診断や競合他社との比較、さらには商品掲載による想定効果を客観的に分析し、診断結果をもとに今後の取り組みや対策の方針を立てることができるという。

◆Googleマップ無料診断キャンペーン概要

【申し込み期間】
2021年8月31日(火)〜9月30日(木)
※期間内であっても、申し込みが多数の場合は対応できない場合がある

【対象】
・10店舗以上を経営する小売/サービス事業者
・Googleマップアカウント取得済

【フォームURL】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc_K8IA5k6DOp-FNlPFmkwQGlHsCrDzA7ngAqLjHF0tB8f_Ng/viewform

柔軟な販促策やサービスの実現に弾みがつくか

「STORECAST」は、Googleマップや各種SNSなどの運用を半自動化し、店舗の情報を発信することで販促を支援する小売チェーン向けデジタルプラットフォーム。

Googleマップの店舗情報は1店舗ごとに管理が必要なため、多店舗展開しているチェーンストアの場合、管理に大きな工数を要すること、ユーザーによる情報編集の提案が可能なため、正確な情報を維持するためには、定期的な監視も必要になるといった運用上の課題を解決し、業務効率を向上させる。

ECの浸透により、「実店舗で下見をしてネットで買う」という購買行動が当たり前になった一方で、「ECサイトで商品ラインナップを確認し、実店舗で買う」という逆の動きも増えており、ECサイトの存在は実店舗の集客や売上にも一定の貢献をしていることが多い。

従来は可視化が難しかったECサイトの実店舗への貢献度を「見える化」することで、ユーザーが実店舗とECサイトを行き来することを前提とした、より柔軟な販促策やサービスの実現に弾みがつくのではないだろうか。

ECのミカタ通信21号はこちらから


記者プロフィール

ECのミカタ編集部

ECのミカタ編集部。
素敵なJ-POP流れるオフィスにタイピング音をひたすら響かせる。
日々、EC業界に貢献すべく勉強と努力を惜しまないアツいライターや記者が集う場所。

ECのミカタ編集部 の執筆記事