中国人女性のカスタマージャーニーマップを公開、都市部の10~30代女性消費者のオンライン行動調査から

ECのミカタ編集部

中国マーケティングシステム「ミーエル」を提供する株式会社ENJOY JAPAN(本社:東京都新宿区、代表取締役:瞿史偉)は、現在開発中の「ミーエルVer.2」が保有する日本ブランド1,000社(10,000ブランド以上)のECデータとSNSデータなどを基に、中国の都市部に在住する10代から30代の女性消費者のカスタマージャーニーマップを作成した。

「認知」のフェーズでは「小紅書(RED)」「抖音(Douyin)」「ビリビリ動画」

TMALLの販売数量との相関関係が高い評価指数(問大家数とポジティブ率・商品評価・店舗評価)およびTMALLの販売数量と中国の主要SNSの相関関係を解析したところ、中国10~30代女性のカスタマージャーニー上での「認知」のフェーズでは、「小紅書(RED)」「抖音(Douyin)」「ビリビリ動画」が優れていることがわかった。

日本では「微博(Weibo)」が有名だが、現在のweiboの主な使用目的はニュースや芸能情報の取得になっており、中国でまったく知名度のないブランドを認知させる媒体としては不向きなのが現状だ。逆に芸能人を起用した場合や、有名なIPとコラボをした場合などには非常に効果的なメディアと言えるだろう。

「興味関心・商品理解・比較検討」のフェーズでは「小紅書」「TMALL」の問大家

10~30代の女性消費者の多くは、認知して興味を持った商品を「小紅書」で検索して口コミを探す。そこでさらに興味関心が高まると「TMALL」内の目的の商品ページに行き、「問大家(皆に聞く)」のコーナーで別のユーザーに質問をするか、過去の質問を確認し、納得をしたら商品を購入するという流れになる。

商品を購入した後は、先ほどの検索フェーズで利用されている「小紅書」「TMALL」(問大家)でのシェアにつながっていく。

検索エンジンのように活用されている「小紅書」

中国の10~30代女性の購買行動に最も大きな影響を与えているSNSのひとつが「小紅書」だ。Instagramに近いメディアで、この世代においては検索エンジンのように活用されている。中国の女性は商品購入やサービス利用の前に、小紅書で商品・サービスの口コミ情報を調べることが多く、「中国のgoogle」と言われている「百度」はあまり使われていない。

特に意識が高い女性になればなるほど、小紅書を頻繫にチェックしている傾向があり、若い中国人女性をターゲットにした商品・サービスのプロモーションにおいては攻略必須のメディアと言えそうだ。

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