約7割が2021年SNSマーケ予算を増額、2022年もさらに増加見込み【アライドアーキテクツ株式会社調べ】

ECのミカタ編集部

アライドアーキテクツ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO 中村壮秀、証券コード:6081)は、企業のSNSマーケティングにおける実態を把握するためインターネットリサーチを実施し、その内容を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

調査概要

・調査名称:企業のSNSマーケティングに関する実態調査
・調査主体:アライドアーキテクツ株式会社
・調査対象:国内企業でSNSマーケティング・プロモーション関連の業務に携わる人549名
・調査時期:2021年9月28日~9月30日
・調査方法:株式会社ジャストシステム「Fastask(ファストアスク)」を用いたインターネットリサーチ
・有効サンプル数:549名

※設問ごとの有効回答数を「n=」で記載。

「SNSマーケ施策の予算増加した」約7割

「2020年から2021年にかけてのSNSマーケティング施策の予算変化」について聞いたところ、「非常に増加した」が25.0%、「やや増加した」が45.4%という結果となり、全体の7割以上の方がSNSマーケティング施策への予算を増やしたことが分かった。また、「減少した」との回答は、わずか4%という結果から、企業活動においてSNSマーケティング施策が優先順位の高い施策として位置づけられていることが見てとれる。

業種別に見ても、調査した全ての業種において予算が「非常に増加した」「やや増加した」が約7割を占める結果となった。特にコロナ禍により大きな影響を受けた外食産業では、SNSでの販促活動が「非常に増加した」の回答が40.8%を占めた。

予算増加決め手、「新規顧客獲得」見込めるから

SNSマーケティング施策の予算が「非常に増加した」「やや増加した」と回答した方に対して、「予算増加を判断した理由」について聞いたところ、「他の施策と比較して新規顧客獲得が大きく見込まれるから」と「コロナ禍による消費者行動の変化にあわせて」が並んで多い結果となった。

オフライン施策など他施策にかけられない予算分をSNSに振り向けたという消極的な理由ではなく、新規顧客獲得ができるという積極的な理由でSNSマーケティング施策への予算を増やした企業が多いことが読み取れる。

業種別にみると、メーカー系企業(食品メーカー、飲料メーカー、化粧品メーカー)では「他の施策と比較して、新規顧客獲得が大きく見込めると考えたから」を挙げた人がもっとも多い。一方、外食と小売では、「コロナ禍に伴う消費者行動の変化にあわせて」を挙げた方がもっとも多い結果となった。コロナの影響を大きく受けた業種では、コロナ禍によりSNSの消費者に対する影響度が高まったことを背景に、SNS施策への予算を増やしたと考えられそうだ。

もっとも注力しているSNSは?

「もっとも注力しているSNS企業公式企業アカウント」について聞いたところ、「Instagram」と回答した方が全体の31.3%と最多だった。次いで、「Twitter」が23%、「LINE」が18.5%という結果になった。

業種別に見ても、食品、飲料、化粧品、外食、小売の全ての業種において、もっとも注力しているSNSはInstagram、Twitter、LINEの3つが多い結果となった。現在は「企業のSNSアカウント運用」=「Instagram、Twitter、LINE」の3つに集約されると言えそうだ。

多くがSNSキャンペーンに注力

SNSマーケティング施策の予算が「非常に増加した」「やや増加した」と回答した方に対して、「もっとも強化・予算を増やした施策」について聞いたところ、全体の34.9%の人が「SNSキャンペーン」と回答し、最多となった。次いで「アカウント運用」、「SNS広告」がほぼ同率で並んだ。

業種別に見ると、化粧品メーカー以外の全業種において、2021年にもっとも強化・予算を増やした施策は「SNSキャンペーン」だったことが分かった。特に、外食ではその割合が高く、50%の方がSNSキャンペーンにもっとも注力したと回答した。なお、飲料と小売は、他業種と比較し「SNS広告」に注力している企業の割合が高いことも見て取れる。

7割弱の企業がSNSマーケ予算を「非常に増加」「増加」

「2022年のSNSマーケティング予算の見込み」について聞いたところ、回答者の17.7%が「非常に増加させる予定」、50.6%が「増加させる予定」と回答した。7割弱の企業が増加予定という結果から、来年も引き続きSNSマーケティング施策に注力する企業が多いことが明らかになった。「2021年よりも予算を減少させる」と回答した人は、わずか1.6%にとどまり、コロナ禍においてSNSマーケティング施策の効果を実感した企業が非常に多かったものと考えられそうだ。

また、どの業種も約6~7割の企業が「非常に増加させる予定」「増加させる予定」と回答した。特に外食は「非常に増加させる予定」と回答した割合が高く、27%を占めている。「2021年と同等の予算を投下する予定」を含めると、各業種とも8割以上となった。

さらに2022年のSNSマーケティング施策予算を「非常に増加させる予定」、「増加させる予定」と回答した人に対して、「注力する予定のSNS」について聞いたところ、55.7%が「Instagram」、次いで49.3%が「Facebook」へ、45.6%が「Twitter」への予算を増やす見込みと回答した。

メーカーは「Instagram」、「Facebook」に予算を増やす企業が多い見込みだ。一方で、外食、小売は「Instagram」と「Twitter」への予算を増やすと回答した企業が多く見られた。

2022年のSNSマーケティング施策予算を「非常に増加させる予定」、「増加させる予定」と回答した人に対して、「2022年に注力する予定の施策」について聞いたところ、49.7%が「アカウント運用」、46.4%が「SNSキャンペーン」、43.9%が「SNS広告」と回答した。この傾向は2021年と変わりなく、2022年のSNSマーケティング施策はアカウント運用・キャンペーン・広告の3本柱で行われていくことがうかがえる。

業種別に見ると、メーカーは「SNS公式アカウント運用」と「SNS広告」に、外食・小売は「SNSキャンペーン」に注力する予定と答えた企業の割合が高いことが分かった。

台頭するSNSマーケと、そこで求められるスキル

調査を受けてTwitter・Instagramプロモーション統合管理ツール「echoes」事業責任者 井出 修二朗氏は次のように述べている。

「SNSは既にマーケティングに欠かせないチャネルとなっていますが、これまでは費用対効果に対する疑問から、大きな予算を投下することに躊躇される企業も多かったと思います。コロナ禍によるデジタルシフトという側面もありますが、本調査からは、2021年に多くの企業においてその疑問が解消されつつあり、2022年にはさらに期待が高まっている状況がうかがえます。

一方でSNSは、影響力ある個人も含めた興味・関心の奪い合いの場でもあることから、企業はより優れた戦略・実行・計測のサイクルを素早く回し続ける必要があります。増えたSNS予算を短期の獲得のみに向けて消耗するのではなく、テクノロジーへの投資や専門人材の調達も含め、しっかりと持続的な事業成長に繋げていくことが求められると言えます」

2020年から2021年にかけて、コロナ禍により人々の生活様式や消費行動が大きく変化する中で、企業の販促活動も大きくアップデートする必要に迫られた。イベントなどのオフラインでのプロモーション施策実施に制限がかかり、その予算をデジタル施策に振り向けた企業も少なくない。

なかでも、コロナ禍以前と比較して、生活者がより多くの時間を費やすようになったSNS関連のマーケティング施策に、より多くの予算を投下する企業が増えているようだ。

今回の調査では、全ての業種において約7割の企業が2021年のSNSマーケティング予算を増額していた。新型コロナウイルス感染拡大による生活様式の変化に伴ってSNSの重要性がより増していることも背景に、SNSマーケティング施策は他よりも「新規顧客獲得」の面で重要であると判断した企業が多かったことがうかがえる。

また、消費者との接点拡大や、ブランド・商品・サービスの認知拡大や理解促進を目的にSNSを活用する企業が多い中で、化粧品メーカー以外の全業種において、2021年にもっとも強化・予算を増やした施策は、「SNSキャンペーン」という結果になった。SNSの活用目的を達成する手段として、SNSキャンペーンがもっとも予算を投下すべき施策だと捉えられているようだ。

2022年も多くの企業がSNSマーケティング施策への予算をさらに増加させる見通しということも明らかになり、今後もEC市場をはじめ、幅広い業種でSNSマーケティングがさらに重要度を増し、注目される状況は続きそうだ。

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