【JTB×ロスゼロ】地域の魅力を発信しつつ持続可能な社会を目指す

ECのミカタ編集部

ロスゼロ社はJTBと協業し、全国に眠る「もったいない」資源を活かしてアップサイクルすることで、地域の魅力を再発見・発信する施策を展開することを公表した。

地域の魅力を発信

アップサイクル【Re:You(食べる“りゆう”がある)】ブランドを開発・販売するロスゼロと、地域の魅力を発掘・発信するJTBが協業し、全国に眠る「もったいない」資源を活かしてアップサイクルすることで、地域の魅力を再発見・発信していくことを公表した。まず始めに、2022年1月発売を目指し、東北地方の規格外の果物を使ったRe:Youブランドのスイーツの開発に取り組むという。

JTB × ロスゼロ

JTB × ロスゼロ

ロスゼロは、廃棄されゆく資源に新しい付加価値をつけて生まれ変わらせるRe:You(りゆう)ブランドを2021年1月より製造販売するDtoC事業として展開している。ブランド名は「原点を考えてみる」、「食べる理由(りゆう)がある」という意味が込められているという。第一弾は、余剰の高級製菓チョコレート・ナッツ・ドライフルーツを使って開発。箱を開くと、開発コンセプトやストーリー、環境配慮への取り組みが綴られている。

またJTBは、「旅の数だけふるさとが増えていく。ふるさと納税で旅に出よう」をコンセプトに、全国にある自治体の魅力をふるさと納税サイト「ふるぽ」「ふるさとLOVERS」を通じて発信している。「その土地を、ふるさとと想う人をつくる」ことを目標に「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」を2020年9月から実施。これまで全国9の自治体でワークショップを開催し、その土地を愛する人々(延べ参加者380人)とともに、地域の魅力的な人・モノ・場所・体験を発掘して「ふるぽ」で発信するとともに、返礼品の開発にもつなげてきた。

持続可能な社会の実現を目指す

公表に際してロスゼロでは次のように述べている。

「日本の食品ロスは年間600万トンに及び、生産現場でのロスも含め、日本全国で発生している未利用の資源を減らして循環させる社会への変化が求められています。食品ロス削減と地域の魅力再発見、それぞれの分野で社会課題の解決にアプローチする中で、両社が持つ強みを生かし、相乗効果を生み出せるという点で考えが一致し、今回の協業に至りました。両社は異なる地方の未利用資源の活用を地域住民・地域企業とともにアップサイクルさせる商品の開発を進めることに加え、賛同いただける企業との協業をすすめ、持続可能な社会の実現をともに目指してまいります」

EC市場に留まらず、すでに社会のいたるところで「持続可能な社会の実現」という文言を目にするようになっている。フィロソフィーは重要であるが、それを確かなものにするには、具体的な施策が必須となる。今回の協業を通しては、両社の得意分野とこれまでの実績が掛け合わされるものとなっており、まさに持続可能な社会実現に向けた力強い施策となりそうだ。

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