【台湾スキンケア市場】10月のボディローション販売額は前年比25%増、人気ブランドは?
ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、代表取締役:吉本康志)のワイズリサーチは、【BtoC最前線〜台湾の流通と消費動向】ワイズリサーチのConsumer Reportを発表した。
本レポートは、500万人超の台湾消費者のビッグデータから消費動向、売れ筋商品、流通チャンネル別の販売動向に関する最新情報をまとめたものだ。今回はボディローションの主要販売チャンネルであるドラッグストアチェーン、ECサイト、百貨店の消費データに基づき、10月1日〜10月30日期間中の購買人数と1人あたりの消費金額の変化から、ボディローションの販売状況を分析している。
10月のボディローションの販売額は前年比25%増
2021年10月に入り、台湾における新型コロナウイルスの感染状況は落ち着きつつある。各制限措置が徐々に解除され、各販売チャンネルはキャンペーンを実施して、消費者の購買意欲の向上を狙っている。
加えて国慶節(10月10日)連休と振興券効果が後押しとなったことから、2021年10月のボディローション製品の販売額は前年比25%増となった。特にドラッグストアチェーンの来店客数は倍増している。
なお、1人あたりの消費金額は減少したものの、来店客数の増加によってドラッグストアチェーンの売上高は同60%増以上の成長幅を見せた。
また、新型コロナのパンデミックの影響で、多くの消費者はECサイトで消費するようになった。このため、ECサイトチャンネルの1 人あたりの消費金額はは横ばい維持だったものの、来店客数(アクセス数)は同70%増以上であったため、全体の売上高は大きく伸びた。
10月のボディローション市場はセラヴィが総合トップ
消費者向けに電子レシートを保存できるアプリを提供するインボス社(invosData)がまとめたデータによると、2021年10月ボディローション販売ランキングの上位10位は順に① CeraVe(セラヴィ)② Dior(ディオール)③ Amway(アムウェイ)④ Neutrogena(ニュートロジーナ)⑤ Diptyque(ディプティック)⑥ Curel(キュレル)⑦ Mdmmd ⑧ Bioré(ビオレ)⑨ メンソレータム ⑩ Avene(アベンヌ)であった。
ドラッグストアトップはニュートロジーナ、ECトップはセラヴィ
ドラッグストアチェーン市場の競争は激しく、販売ランキングの先頭4位「Neutrogena(ニュートロジーナ)、Curel(キュレル)、Bioré(ビオレ)、Mdmmd」の10月間の販売額はそれぞれ増加と減少の動きを見せた。総合的に見ると、Neutrogena(ニュートロジーナ)の販売額が10月の販売トップとなった。
ECサイトチャンネルでは、2021年10月のCeraVe(セラヴィ)の販売額は全体の6割と圧倒的なシェアを占める。
CeraVe(セラヴィ)、The Body Shop(ザ・ボディショップ)、ORIGINS(オリジンズ)とInnisfree(イニスフリー)はECサイトの販売ランキングの4強だが、10月第3週と第4週でSK‐IIとはEstée Lauder(エスティローダー)の販売額が急成長し、CeraVe(セラヴィ)の販売額は緩やかな成長となり、その他3社製品の販売額も減少した。
目立つ敏感肌向け、自然派ブランドの人気
チャネルによって販売額上位のブランドの顔ぶれは異なるものの、アメリカ、日本、韓国、フランスなどさまざまな国のブランドが支持されている点は共通している。
DiorやEstée Lauderなど一部イメージ重視の高級ブランドもランクインしているが、それ以外では皮膚科医監修や敏感肌向け、自然派のブランドの人気が目立つ。CurelやBioré、メンソレータムなど日本ブランドへの支持も厚いようだ。