Amazonロッカーのサービスエリア拡大 全国23都道府県への設置が完了
Amazon(所在地:東京都目黒区)は、全国23都道府県でAmazonロッカーのネットワークを大幅に拡大させたことを公表した。
1,800か所以上に増強
Amazonは、Amazonロッカーのネットワークを大幅に拡大し、東京、埼玉、千葉、大阪を含む全国23都道府県、1,800か所以上にロッカーの設置を増強したことを公表した。今回のネットワーク拡大により、Amazonはより多くの顧客に、手軽かつ便利で信頼性の高い商品の受け取り方法を提供するとしている。
またAmazonでは、今回のネットワーク拡大に加えて、ロッカーの機能を追加・改善している。新しいロッカーはさらにコンパクトになり、より狭いスペースにも設置できるようになったため、より多くの提携企業が設置できるようになった。
ロッカーは完全な非接触型で、利用者はバーコード読みとりやタッチスクリーンの代わりに、Bluetoothを使ってロッカーを開けることができるようになった。さらに、アプリ上の案内も簡素化され、受け取り場所を見つけやすくなったとしている。
Amazonロッカーの利用方法
Amazonはロッカーでの受け取りについて手軽さと安全性を強調している。Amazon.co.jpで買い物をした購入者は、購入画面に進み、希望のロッカーもしくは店舗カウンターを配送先として選択することができる。同サービスは、コンビニエンスストアや駅、スーパーなど、購入者が日常的に利用する場所で商品を受け取れるようにもなっている。
Amazonより商品が発送され、ロッカーへ配達が完了すると、購入者に受け取り準備完了の通知メールが送信される。メールに記載されている受取バーコードをロッカーのスキャナーでスキャン、もしくは6桁の認証キーを入力するとロッカーが開き、商品を受け取ることができる。
Amazon ロッカーへの配送は、Amazon.co.jpで販売されている数百万点の商品を対象としており、お急ぎ便または通常配送に対応している。なおプライム会員は、追加料金なしで利用可能だ。
地域の企業と提携してサービスを拡大
アマゾンジャパン、アマゾンロジスティクスディレクターのアヴァニシュ・ナライン・シング氏は、次のように述べている
「Amazonロッカーは、宅配便に代わる安全で便利な選択肢が欲しいというお客様のご要望にお応えし、お客様により多くの選択肢を提供します。また、お客様に素晴らしいサービスを提供できるだけでなく、地域の企業と提携することで、ビジネスの拡大をサポートさせていただけることを嬉しく思います。Amazonロッカーのネットワークを日本全国に拡大していく中で、より多くの日本企業と協働できることを楽しみにしています」
今回のネットワーク拡大により、アマゾンジャパンは130近い提携企業がロッカーを設置し、顧客の多様なライフスタイルに併せて、注文商品が受け取れるようになるとしている。
ECの生命線とも言えるラストワンマイル配送。その中でも受け取り方法の確実性向上は、サービスそのものの信頼性へも直結する部分だ。ECプラットフォームとして市場をけん引するAmazonは、この受け取り方法でも着実にその価値を高めていると言えるだろう。