2021クリスマスギフト商戦の世代別トレンドは?Pinterestが検索結果から分析

ECのミカタ編集部

Pinterestは、人気検索に基づく2021年クリスマスギフトの世代別トレンドを取りまとめ、その結果を公表した。ここではその概要についてポイントを絞って見ていく。

ファッションカテゴリ

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Z世代は「ファンタジーな美しさ」がトレンドになっており、クリスマス関連で注目されているのは、フェアリーグランジ(検索数:362倍)だ。ビーズのネックレスやゴシック調など、一風変わった要素を取り入れるスタイルが人気になっているようだ。

ミレニアル世代が求めているのは、着心地のよさとスタイリッシュなテイスト。着心地のいいセーターベストドレス(検索数:14倍)や、着心地のいいおしゃれなパジャマ(検索数:11倍)などが検索されている。

世界的に外出時の規制が緩みつつある中、X世代はとりわけラグジュアリーなアイテムを取り入れようとする傾向が見られ、高級ハンドバッグ(検索数:4倍)やメンズ高級腕時計(検索数:3倍)などの検索数が上昇していた。

ベビーブーマー世代では、フェイクレザースカート(検索数:5倍)やアンティークゴールドジュエリー(検索数:12倍)など、高級感と大胆さを兼ね備えたスタイルがトレンドだ。

コスメカテゴリ

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Z世代はレトロルック(「レトロな70年代メイク」の検索数:39倍)が盛り上がりを見せている。チークもアイシャドウも明るい色を選び、まつ毛には上下ともたっぷりマスカラを塗る華やかなメイクが人気だ。

ミレニアル世代の間で人気上昇中なのは、ソフトグラムメイク(検索数:41倍)。ソフトなカラーのアイシャドウとカラーアイライナー(検索数:14倍)を使うのがポイントだ。

X 世代はスキンケアを大切にしており(「お肌のケア」の検索数:6 倍)、スキンケア商品と美容アイテム(「かっさ」の検索数:3倍)を使ってケアをすることで、自然な肌の美しさを求めている。

アイブロウメイクのチュートリアル(検索数:5倍)から男性のひげのスタイル(検索数:3倍)まで、ベビーブーマー世代はグルーミングと自然なルックスの魅力を求める人が多いようだ。

おうち時間関連

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Z世代は自然を取り入れた素朴な雰囲気が好まれている(「素朴な魅力の部屋」の検索数:63 倍)。植物、宝石の原石、タペストリーなどの要素を取り入れるのがトレンドだ。

ミレニアル世代では、多くの人々が自宅の快適な空間作りにお金をかけるようになっており(「居心地のいいファームハウスのアイデア」の検索数:200 倍)、キャンドル、木製フォトフレーム、バスケットが人気を集めている。

ミニマルな部屋に多彩なカラーを取り入れるのが、X世代流(「エクレクティックなミニマルインテリア」の検索数:5倍)。ギャラリーウォールをさまざまな色調で飾り、クッションも鮮やかなカラーをチョイスするなど華やかな雰囲気を楽しみつつ、多くの物を置かないミニマルな部屋づくりが注目されている。

ベビーブーマー世代の間では、エクレクティックでありながらヴィンテージなスタイルがトレンドになっている(ヴィンテージ・エクレクティックなインテリア:59倍)。様々な異なるスタイルや時代を取り入れ、コンテンポラリーな空間を演出している。

スモールビジネスにもチャンスが

公表に際して同社は次のように述べている。

「Pinterest ユーザーは例年、早くからクリスマスショッピングを始めますが、今年は、クリスマス関連の検索が8月時点ですでに、昨年に比べて43倍に増加しました。徐々に以前の生活を取り戻しつつある今年のクリスマスの大きな傾向として、『人とのつながり』がキーワードになっているなか、去年は一緒に過ごせなかった家族や仲間と、一緒に過ごすクリスマスを今年は楽しみにしている人が多いようです。

Pinterestは、クリエイターを経由したショッピング方法の拡大、メイクのバーチャルトライ、スキントーン選択やヘアパターンによる絞り込み検索などを通じて、これまでよりもさらに、パーソナライズされたショッピングを可能にしています。実際に、10人中8人のユーザーが、ギフトのアイデアを探すのに最適な場だと回答し、パーソナルなギフトのアイデア、アイデアピンによるクリエイターおすすめのギフトコレクション、ショップカタログからの最新の商品を探すためにクリスマスシーズンに向けてPinterestを活用しています。

Pinterestユーザーはどの商品を購入するか決めていない検討段階からショッピングを始めるため、スモールビジネスのブランドはブランド認知を獲得するチャンスがあります。Pinterestでのショッピングが盛り上がるクリスマスシーズンは、ユーザーにとってもブランドにとっても一年の中で特別な時期になっています」

日本国内においては、新型コロナウイルスによる感染拡大第5派を乗り越え、記事執筆時点で新規感染者数も大幅に減少した状態が続いている。OECD加盟国の中では再感染が広がる国もあるが、世界的にワクチン接種も進み、ようやく日常を取り戻すための明るい兆しが見え始めている。

こうした情勢もあってか、今回の同社のレポートでも、これまでとは違ったトレンドも生まれつつあるようだ。特に今回、同社の検索結果から導き出した世代別のトレンドが示され、2021年クリスマス商戦についてリベンジ消費を呼び込む足がかりにするためにも、貴重な資料となりそうだ。

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