RPAで1日平均6時間の業務を削減、10名以下の小規模EC事業者での活用が最多

ECのミカタ編集部

EC特化型クラウドRPA「FULLTIME(フルタイム)」の開発・販売を行うアスニカ株式会社(所在地:東京都品川区、代表取締役:原戸陵至)は、導入企業でのRPAロボットの稼働時間に関する調査を実施した(調査対象:FULLTIME導入企業100社、調査対象RPAロボット数:479台)。

その結果、1社あたり1日平均6時間の業務がRPAによって自動化できており、中でも従業員数が10名以下の小規模事業者で最も多く利用されていることが明らかになった。

1日6時間の業務をRPAロボットが自動化

1日6時間の業務をRPAロボットが自動化

調査の結果、現在導入されている合計479台のRPAロボットの稼働時間は、1社あたり1日平均6時間であることがわかった。

導入企業に対して実施したアンケートでは、削減された時間を活用して、「販促やカスタマーサクセスなどの業務に取り組んでいる」「人員配置を見直し、新規採用コストを圧縮できた」などの声が寄せられたという。

10名以下の小規模事業者での導入が4割で最多

10名以下の小規模事業者での導入が4割で最多

FULLTIME導入企業の従業員数を調べたところ、従業員1~10名の小規模事業者の割合が41%で最多となった。

FULLTIME導入企業の約80%は、ECビジネスの中でも「定期通販」や「単品リピート通販」と呼ばれる定期購入(サブスクリプション)形式での販売を行っている。「定期通販」は、商品数を絞ってLTVで収益を上げていくビジネスモデルのため、管理コストを抑えやすく、少人数で運用しやすいという特徴がある。

そのため、少数精鋭で内部コストを抑えながら、利益の最大化を目指している10名以下の小規模事業者で、特に多くRPAが活用されている傾向が見られた。

EC業界では小規模事業者にこそRPAが効果的

RPA市場全体での傾向としては、大手企業での導入率は37%ほどにのぼる一方で、中小企業では導入率が10%ほどにとどまっており、大手と中小間で格差が生じている。

一方、実店舗を持たないECビジネスにおいては、「定期通販」のようなビジネスモデルをはじめとする「少人数でも売上を伸ばせる事業、体制づくり」が可能なため、売上規模と比較して従業員数が少ない傾向にある。

そのような企業では1人の従業員が複数の職務を兼任していることも多いため、より人員配置を最適化し、1人ひとりの生産性を向上していくために、RPAを積極的に活用している傾向が見えてきた。

EC特化型クラウドRPA「FULLTIME」は、EC運営によくあるパソコン業務を自動化することに特化したRPAツール。受注処理や注文変更などの定型業務をロボットが自動処理することで、EC事業者が「人にしかできない仕事」に注力できる時間と環境を作ることができる。

経営資源の限られる中小事業者だからこそ、EC運営に付き物の時間のかかる単純作業をRPAツールで自動化することで、投資以上のリターンを生み出すことができるのではないだろうか。

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